第202話 『エニグマ変奏曲』 エルガー

 エルガー先生(1857~1934)の世界的出世作。


 『謎の変奏曲』です。


 『変奏曲』というものは、大概、まず主題が提示され、そのあと、それを作曲者さまが、いかに料理するかがまず見どころなのが、まあ、ふつうです。


 あと、演奏者の方が、いかにうまく解釈して、聴衆に聴かせるか。


 シベリウス先生の『交響曲第4番』の『第3楽章』は、変奏曲ではないのですが、そういう雰囲気があります。


 ただ、この場合は、主題の断片らしきものが、ぶつぶつと続く中から、最後の最後に近くなって、やっと、その全容が現れるのです。


 エルガー先生のこの曲は、さらに込み入っておりまして、変奏曲自体の中に、エルガー先生のお知り合いのデータが織り込まれている、と、まずは、されていました。


 まず、(仮の)主題があり、次が『C.A.E.』その次が『H.D.S-P』次が『R.B.T.』・・・・てな感じです。


 しかし、このなんといいますのか、まあ『暗号』は、頭のいい方々に、すぐに解読されてしまったそうです。


 ところが、エルガー先生曰く、『本当の主題は、隠されたままで、出て来ないのだあ!』(まあ、そういう趣旨の事だったということであります・・・・)


 とのこと。だから、まあ、(仮の)『主題』と、書かせていただきましたが。


 これが難問で、ご本人が亡くなるまで、けっしてその謎を明かさないままだったそうでありまして、現在も分からないままなんだとか。


 いつの日にか、突然、公開される段取りとかじゃないかぎり、わからないままかもしれません。


 エルガー先生の、単なる、販売用の戦略だったのか?


 あるいは、恐るべき真実を秘めて、いるのか!


 初演は、1899年6月19日。


 あの、『ヴォイニッチ手稿』が、この世に現れたのが、1912年。


 まあ、本来、いつ書かれたのかは大問題ですが、世間で謎とされたのは、エルガー先生の方が先だった!


 なんて、関係のないことですが、どっちが先に解読されるか?


 なんか、楽しみ~~~~!!


 どうか、やましんが生きてる間に、解読してほしいです。


 残り時間、わずか!


 (自分でやれよな!・・・・そりゃあ、ああた、むりだろう、いくらなんでも。)



  ********** うき 🧩 うき **********






 

 

 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る