第200話 『交響曲ハ長調 K.200』 モーツアルト
通称『第28番』。
いちおう、K.200とされていますが、作曲された年月が特定されていないので、K番号も暫定的なものらしいです。
楽譜に書かれた日付が、かき消されているのだそうで、1774年11月17日か12日と書かれていたらしいです。1773年11月12日かもしれない。
管弦楽の編成は、もー先生としては、けっこう大きい。
もともと、ティンパニも入っていたようで(そのパート譜があったことは確実で、でも、18世紀以来行方不明になったらしいです。1929年にホンモノが競売に出されたが、その後また、消えてしまったらしいです。どなたかが、じっと所有しているのかも。写しが見つかったのは、1960年より後だったようですが、それ以降、再現が可能になったとか。)冒頭から、なかなか賑々しく始まります。
第2楽章は、穏やかな中に、いくらか不気味な様相をみせるところが興味深いです。モー先生の趣向なのか、それとも、心中になにかあったのか?
過去の人間の意識を探知できるものすごい発明でもないと、わからない。
第3楽章は、なかなか深い趣がある、優れた音楽。
このあたりは、後期の交響曲につながるルートかもしれないです。
ただし、どちらかと言えば、禁欲的な感じが強く、無理な自己宣伝はしないです。
よけいな力が抜けてきている感じもします。
第4楽章は、細かい動きと、小粋なモティーフが組み合わさったなかなかの傑作。
1774年4月6日の日付を持つ、イ長調K.201という大傑作のほうが(これは、冒頭から、一回聞いたら忘れたくても忘れらないくらいのインパクトがある、超有名曲です。)、先に作られていたかもしれませんが、1773年作ならば、こちらの方が先です。
このあたりの最新情報は、その筋の専門書などでどうぞ。
200回目なので、この曲しかないかあ、と思いました。
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