第199話 『練習曲 鉄道』 アルカン

 アルカン先生(1813~1888)は、フランスの大ピアニストで、作曲家。


 とてつもない、天才少年で、ショパンさんやリストさん、ジョルジュ・サンドさんとも交友があった、まったく、独自の天才さん。


 しかし、どうも、社会との折り合いがうまくゆかず、次第に世の中からは離れて、親しかったショパンさんも、早くに亡くなり、孤独であることが多くなり、74歳で、お家のなかで、謎の事故死。


 後ろ姿の写真が暗示するのは、たしかに、変わったおじさん。


 しかし、実際に会った人が言うには、丁寧で、優しい人だったらしいです。


 まったく世間と繋がりがなかったわけではなく、出版社とのお付き合いなどはあった。


 なんとなく、後世の、グレン・グールドさんを思わせるような。


 もし、録音が出来る世の中だったら、そちら方面にて、活躍したかも。


 と、思わせるのが、この、恐ろしい練習曲さん。


 鉄道の、機関車などの、新しい機械に、感心がかなりあったらしいです。


 なお、フランス最初の鉄道建設は、1823年だったかと。


 やましんは、ピアノ弾けないから、実感はしにくいですが、これは、とてつもない、演奏至難な作品とのこと。


 アルカン先生自体が、一部の熱烈ファン以外には、親しみが少なく、しかも、演奏困難となれば、聴く機会が少ないのは、無理もないです。


 しかし、これは、大変、聴いていて、面白いです。


 左手も、右手も、機関車の石炭炉で火だるまになりそうだ。


 ど、ど、ど、ど❗ と、言う蒸気の音もする。



 途中ででてくる旋律は、……………あれ、どこかで、わりと遠くない時期、聴いたような………。


 鉄道ファン、必聴!!


 1844年の出版。

 




・・・・・・・うき  🚂  🚂  🚂 うき ・・・・・・・・・・・・・・



 


 

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