第197話 『管弦楽組曲 第1番~第4番』 J.S.バッハ

 

 『第2番』さんだけは、たしか、まえにちょっと、登場したことがあります。


 大バッハ先生(1685~1750: 生類憐みの令が1687年 八橋検校さまが亡くなったのが1685年)の時代には、まだ日本で言う『交響曲』(シンフォニーですね。)という概念は、確立する前です。


 大バッハさんのご子息さまたちの代になると、そうした趣の作品が出てき始めます。(といっても、長男さんと末っ子さんのあいだは、親子くらいに開いてるようですが・・・ま、すっごいといえば、すっごいです。なんせ、モーツアルトさんは、大バッハさんの『11男』で、末っ子だった、ヨハン・クリスチャン・バッハさんと仲良くなり様々なことを学んだとかで、そのモー先生は、ベートーヴェン先生を見て、『この子はいずれみんながびっくりするような作曲家になる』と予言したとかで、フランツ・リスト先生は、そのベー先生に褒めてもらい、リスト先生が亡くなる時には、フィンランドの、やましんが、たいへん尊敬するシベリウス先生はとっくに生まれており、シベ先生が亡くなる時には、やましんはすでに生まれておりました。なので、そう、大昔の事でも、ないわけですね。なんのこった?)


 この4曲の管弦楽組曲自体が、『フランス風序曲』に、各種の民族に起源があるさまざまな『舞曲』を合体させて出来上がっておりますそうで、ここにさらに、『イタリア風協奏曲』やら、『ソナタ』やら、いろんな要素が合体整理され、やがて『交響曲』なるジャンルが誕生し、(通常、大ハイドン先生が確立者とされております。)18世紀後半から20世紀の初期まで、一種の覇権を握っておりましたが、その後は欧州中央部では人気がなくなり、北欧、ロシア(ソヴィエト)、アメリカ、それから日本、あたりに主な生産地が移って行きます。


 最近は、アメリカのホヴァネス様(1911~2000)やら、フィンランドのセーゲルシュタム様(1944~)が、大量に生み出していらっしゃいます。


 最近の日本では、池辺晋一朗さまが、現在たぶん10曲?(違っていたら、申し訳ございません。)吉松隆さまが現在たぶん6曲?(違っていたら、申し訳ございません。半分以上ひきこもりで、情報にうといものですから。)


 おふたりとも、現在、日本が世界に誇る、大作曲家さんなのだ!


 さて、大バッハ先生の、代表的な管弦楽のための作品というと、これに、とどめをさすというわけです。


 もちろん、名高いのは、フルートのソロを持つ『第2番』と、例のバッハさんの『アリア』を擁する『第3番』であります。(ヴィルへルミさまにより、ヴァイオリンのソロ曲に編曲された『G線上のアリア』としてよくご存じの方も多い事でありましょう。ただし、調性が移動させられております。ニ長調→ハ長調。)


 『第1番』さんと、『第4番』さんも、それはもう、大変すばらしい音楽さんなのですが、単独で登場する機会は、少ないようです。


 ときに、その名高い『第3番』さんですが、やましんは、『ガヴォット』のほうが、実は好きです。なかなか、華やかな鳴り物入りで、あでやか! 楽しい!


 大バッハ先生の、ケーテン時代の作品(1717~1723)であろうとされます。


 なお、どうやら、この『管弦楽組曲』というお名前は、後に世間様が勝手に名付けたものらしく、当時は、『序曲』と、あと、『なになに~』と呼ばれていて、結局のところろ、(まちがい、ところ、)全曲の代表として、『序曲』とだけ、呼ばれたり、していたのだそうであります。以下省略で・・・・みたいな感じなんですか。


 実際、どの曲も、頭の『序曲』が、抜群に長いです。


 『緩~急~緩』というスタイルを取るのが『フランス風序曲』の特徴だそうです。


 『第2番』は、フルートのソロが入り、やましんも、おととし、全曲ピアノ伴奏でやったことがありますが、とにかく、この『序曲』が最大の難関でありまして、全曲の半分以上を占めるくらいあるかな。吹いていて、抜群に、つらい。つかれるのです。そもそも、息継ぎする場所がない。(吹きながら息を吸う、・・・いや、息を吸いながら、吹くのかな・・・循環呼吸という、魔法のような技術がありますが、やましんには、もはやむり。習得するころには、もとい、前に、きと、お墓の下。)


 あとは、短い曲ばかり。


 繰り返しは省略しても、『長い、難しい、紛らわしい』、の三拍子そろった、なかなかの、しろとが演奏するのには(しかも、あからさまには間違わずに・・・止まらずに、ですね・・・)、難曲なのであります。


 嘘だと思ったら、アマチュアでフルート吹く方で、まだやったことない方は、いっぺん、挑戦してみてください。やましん、当時、還暦も過ぎようとして、抗うつ剤もやりながら、お口がすぐ砂漠化するという、おかしな症状と、なかなか回らない頭と指を、ごまかし、さんざん、給水しながら、叱咤激励しながら、ジムのリングの上であたかも悶絶するかのように、(時々申しますが、楽器の演奏といふものは、甲子園の応援は、ちょと度外れとしても、肉体労働なのです。)1年以上、もう、ほおんと、必死に練習して、やっとこさ、やりました。もう、二度と、できないですよお!(そんないい方したら、誰もやりたくないだろ?)直ぐ吹けちゃう人は、たぶん、天才さん。


 いずれにしても、落ち込みがひどく、あっちこっちすっきりしない、社会から転落したやましんを、必死にさせるなにかが、有ったわけです。この曲には!


 あ、楽器やらない方は、ぜひ、CDとか、聞いてみて、ください!


 ほんと、すばらしい、よい音楽でありますから。


 生きてるうちに、聞かないと、たぶん、おそらく、そん! と言ってよいくらいかと。




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