第196話 『交響曲第3番』 ドヴォルザーク

 滅多に演奏会ではお呼びがかからない、少しもったいない気がする、熱気に燃えたぎる若き日のドヴォ先生が書いた交響曲。


 初演は1874年3月29日。

 

 指揮は、なんと、スメタナ大先生。


 楽章が3つなのがちょと興味深いです。


 第1楽章は、頭から軽くリズムを刻みながら始まりますが、そこはドヴォ先生のこと、すぐに良く磨かれた第1主題が登場。


 上に上に伸びて行くイメージが強い大変気持ち良い主題。


 第2主題は、第1主題と関連しながらもっと、のびやかな感じ。


 全体的に、弦楽器の、その、のびやかな調べに、空中を気持ちようく飛び交う木管楽器、それを撃墜するかのような、ちょと威嚇的なブラスと打楽器。


 いささかドイツ志向なドヴォ先生なので、展開部から先も綿密。


 後半は、乗りに乗ったドヴォ先生が止まらない。


 よく出来た音楽です。


 第2楽章は、なんとなあく、うっとおしい感じで始まりますが、これは、少しうっそうとした森の中かしら。


 しかし、後に行くほど、どんどん音楽が澄み渡るような感じになって、もう、涙がいっぱいみたいな風情になってゆくのがすばらしい。


 最後は、長調で終わる。とっても、良い感じ。


 全曲の中でも、一番長い(ま、ゆっくりだし・・・)、味わい深い音楽。


 そこ行くと、第3楽章は、わりと短めに、要領よくまとめます。


 この、まとめかたの要領の良さは、ドヴォ先生のすごいところで、くどくど、うるさくは繰り返さない。


 必要なだけ盛り上げて、いさぎよく、きっぱり、さっぱりと終わらせます。


 なんとなく、まだ他人さまの影響が、少しだけある感じもするのは(ウエーバーさまのオペラの序曲みたいな・・・)、これは、まあ、誰でもそういう時期があるのが普通。


 録音は、もう古くなったけど、ヴァーツラフ・スメターチェク様指揮のプラハ交響楽団のCD(昔はレコードだったはず。)なんか、やりすぎくらいに盛り上げて、若きドヴォ先生を聞かせてくれます。(1959年の録音。作曲されてまだ100年までも経ってなかった時期。)




 あ、今日は、胃カメラ食べました。あまり、おいしくなかた。📹


 2~3回吐いてしまったです。




   ****** うき  🏔 🐦🏔 🐤 ⛰ うき *****












 


 

 






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