第176話 『ピアノ三重奏曲 ”ドゥムキー”』 ドヴォルザーク
『ピアノ三重奏曲』という分野は、かならずしも、人気分野ではないかもしれませんが、なみいる傑作が立ち並ぶ分野でありまして、目が離せない領域であります。
そのなかでも、いささか『異色』の存在が、この作品。
専門家によって、この曲の『楽章の数』には異論もあるようですが、まあ、だいたい6つの部分からなると考えられるようです。
『ドゥムキー』は、ウクライナの舞曲『ドゥムカ』の複数形なんだそうですが、これがまた、ドヴォ先生らしいじっつによい旋律を最初から最後までちりばめ、ときには激しく、ときにはうつうつと踊り明かすのです。
やや、暗めの色調が基盤にある気がしますが、これは、まあ、聞き手の受け取り方の問題で、何を見ても暗めになる、やましんの個性かもしれません。
全体を有機的に、哲学的に統一するとか、深い思想があるとか、そういう音楽ではないかもしれないけれど、しかし、なにか、じゅわ~~~~と考えさせられる雰囲気もありで、甘く見てはいけない音楽です。
「うつうつ」かもしれないけど、まあ、ここは『舞曲』としてのイメージを優先して、「うきうき」にしました。
日本人には、受ける要素が、かなり、強いと思います。
まだ、『聞いてないなあ』、と言う方は、機会を見て、是非、どうぞ。
ドヴォ先生の、傑作室内楽のひとつ。
1891年の作品。
******** うき 💃 💃 💃 💃 💃 💃 うき ********
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