第170話 『トランペット協奏曲』 フンメル

 現在に在っては、フンメル先生(1778~1837)のヒット曲です。


 また、大ハイドン先生の曲と並ぶ、この分野の人気作です。


 しかし、この曲、有名になったのは、比較的最近のことだったようです。


 長くこの世から、忘れられていたような。


 とはいえ、フンメル先生は、モーツアルト先生のおうちに住み込みで習っていた時代があり、当時はベートーヴェン先生をも超えるような人気があった実力者です。


 今日、専門家の方は別として、一般からあまり重要視されていないのは、少しお気の毒かもしれないです。


 考えてみれば、やましんのような、社会から脱落している場合や、専門家の方はちょっと置いておいて、毎日頑張って働いている方にとって、クラシックの作品を聞くことが可能な時間と言うものは、限られていることが普通かと思います。


 その少ない時間で、聞くことが出来る作品が、限られてくるのは、当然なのです。


 また、言っていいかどうかわからないけど、クラシック音楽に理解のある上司や経営者(つまり、クラシック音楽に価値を見出せる方)に出会うのは、かなり確率が低いことも事実でありましょう。


 それが、本人にとっては、大変に重要なことであっても、そう簡単に夕方早くから演奏会に出かけたりするのは、簡単ではないことです。


 だから、フンメル先生にまで手を伸ばすのは、難しくなっても、不思議ではありません。


 とはいえ、どこまで自分の我を通せるのか?


 ここに、その企業の文化力が見えるとも言えますな。


 まあ、それでも、この曲は、聞き手に、『うううん・・・・』と、うならせる力があることも事実で、人生に一回くらい聞いても、罰は当たらないと思います。


 トランペットという楽器は、ジャズにおいても無ければならない楽器です。


 ホテルや豪華客船の中のショー(なんて、テレビ以外では見たこともないですが・・・)なんかでも、あの・・・


     『じゃっじゃかじゃじゃや~~~~~ん!!!!』


 という、カッコいい響きがたまらないですよね。


 これも、特に『第3楽章』の二つ目の主題とかは、くせになりそうな旋律であります。


 まだ、お聞きでない向きは、一回、試してみてはいかが?


 調性の問題などもあるんですが、ややこしくなるので。今回はパス!



  ******** うき 📯 📯 📯 うき ********



 








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