第146話 『ダフニスとクロエ』 ラヴェル

 ラヴェル先生最大級の規模を持つバレエ音楽です。


 巷の演奏会においては、組曲版で演奏されて聞かれることが多いだろうと思います。


 全曲版は、合唱が必要になり、ラヴェル先生は、この合唱を大変重視していたようです。


 しかし、合唱を入れると、それなりに経費もかさむ。


 興行主からしたら、合唱無しでも成り立つようにしたい。


 振り付けしたのは、フォーキンさま。


 初演は、1912年6月8日。パリ。もともと5日だったが、何かの事情で変更。


 これはどうも、総元締めのディアギレフ先生が、『牧神の午後の前奏曲』の公演のほうを優先させたかったためらしいとか。


 その後も、合唱を入れる、入れたい、入れなくてもいいようにしてほしい、などともめたりもしたようで、なかなか、難儀な作品だったような。


 初演では、フォーキンさまはじめ、何度もカーテンコールされたが、ラヴェル先生はそこにいたのに、挨拶にも出なかったそうであります。


 芸術家の間柄とかは、しろとには、計りかねることがありますな。


 ラヴェル先生も、いささか、(かなり・・・)偏屈だったような感じも、あり?


 ま、しかし、音楽自体は、ラヴェル先生、相当の自信作だったと見た!


 現実離れしたお話しですし、たいへんS.F.的異次元ミュージックです。


 あまりに素晴らしくて、あっけにとられるような箇所があります!


 生きてる内に聞くべき、傑作でしょう。




・・・・・・うき 🕺💃 うき・・・・・・

 

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