第139話 『Floh Walzer』 F.Loh

 さて、やましんの手元には、こう書かれた一枚のCDがあります。


 表面にきちんと印刷がされたCDで、れっきとした大手チェーン店さまで、もう相当かなり昔に買ったものです。


 しかし、解説書などの添付はなく、薄~~いCDケースに入れられただけのもの。


 『1896年のオリジナル録音』と書かれていて、その上に上記の大きな表題が書かれてます。まあ、つまり『のみのワルツ』ですな。


 あと、著作権の決まり文句がCDの周囲に書かれていて、ドイツ製であることが記されております。


 で、お家で聞いてみると、これは、あの『ねこふんじゃった』なんですね。


 しかし、やましん、まず疑問に思ったのは、音が良すぎる事です。


 1896年と言えば、エジソンさん(フランスのお方は、『いやいや、エジソンではない、我がフランスの、シャルル・クロであるぞ。』と、まず、おっしゃるかと・・・)が蓄音機の開発をしてから、20年も経ってない時期で、それにしてはあまりに音が良すぎるのです。


 まだ、マイクを通す、電気録音はない時代です。


 もし、あえて『録音』である、とすれば、これは自動ピアノのために『記録』されたものなんだろうか?


 とかも、思ったのです。


 それならば、ありうるだろうな・・・と。


 しかし、その実態はわからないままです。


 さらに、おそらく2007年に、キングレコードさまから出た『ねこふんじゃったの謎』というCDがこれまた手元にありまして、まあ、あつめたりあつめたりの、やまほどの音源が詰まっておりますし、このドイツのCDのことも書いてあるのですが、詳しい結論は、どうやら、書かれていないようです。(キングレコードKICG 3250)


 もちろん、その分厚い解説書には、日本でどうしてあの有名な歌詞が出来たのかとか、そういったあたりは、当事者の方や、御詳しい方々がお書きになっておりますので、そちらを見ていただくとして、やましんが気になるのは、このドイツ製のCDのこと。


 消費者としては、なんとな~~~く、少しだまされてるような、のせられてるような、はっきり、すっきりしないのであります。


 楽譜の付録みたいな気もするし。


 まあ、だいたい、この表題自体が、なんとなく、あやしいですよね。


 なお、CDの表面に印刷されている絵は、シリンダー録音機に吹き込んでいる様子のようなんです。よけいに、あやしい・・・。


 ロシアの大ピアニスト、アントン・ルービンシュタインさんから出たんじゃないか、という説もあるんだそうです。

 

 まあ、それから、すでに長い時間が経ちましたので、どこかで解明されてるかもしれないですね。


 やましんも、今回少し調べてみましたが、ことこのCDに関しては、すっきりできずになっております。すみません。






 

 


 



 





 


 

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