第136話 『忠実な羊飼い』 シェドヴィル
この曲集は、やましんが若い時代には、まだヴィヴァルディ先生の作品として流通しておりました。
優雅で典雅でみやびな音楽世界を生み出し、アマチュアのフルート奏者でも十分挑戦可能な技術範囲にあるので、人気がありました。
特に『第2番』の第1楽章は、あのNHKさんの、とあるクラシク音楽番組のテーマ音楽として長年使われておりました。
ところが、実は、これは、二コラ・シェドヴィルさまというフランスの作曲家で楽器製作者でもあった方(1705~1782)の作品であります。
しかも、後世の人が見誤ったのではなくて、ご本人が楽譜を出版する際に、ヴィヴァ先生の作品と銘打って出したというわけで、こうなったらしい。
しかし、その事実は、1749年には、すでに偽作であると証明されていたと言う事で、なんで、200年以上も経って、やましんまでも、騙されていたのかは、分かりません。
自作を、いまだ無名の自分の名前で出すと、あまり売れないかもしれないということなどから、また、あまりにピュアな性格の持ち主さんだからとか、事情は色々考えられるのですが、こうした有名な他人の名前で自作を売り出すという戦術は、他にも例があったように聞きますが、そこの追及は省略いたします・・・
そうした浮世のごたごたは、気にしない事として、これは良い曲集です。
天国の温泉につかって、天使様たちが回りで演奏してくださっているみたいな気になって、おにぎりの押し型みたいな我が家の小さなお風呂でCDを聞きますと、じゅわっと、実に良い気分になるのです。
また、そうした状態を想像しながら聴くのも、悪くないと思います。
♨ ♨ ♨ ♨ うき 👼🌋👼 うき ♨ ♨ ♨ ♨ ♨
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