第109話 『みよ、勇者は帰る』 ヘンデル

 『ユダス・マカベウス』に含まれる合唱曲です。


 思うに、世界でもっとも知られる音楽の一つかもしれないです。


 ヘンデル先生が書いた音楽の中でも、『メサイア』の『ハレルヤ・コーラス』と並ぶ感動的場面と言って良いでしょう。 


 聞いてるだけで、ちょっと誇らしい気分になれるのです。

 

 表彰式で活用されるのは、よく分かります。


 何かにつけて、表彰されたことはないやましんですが、この曲をバックにして表彰台に上がるのは、気分悪くない気はいたします。


 大変良くできているのは、主題と、その繰り返しと、変化のありかたです。


 明瞭な長調の主題パターンが、三回繰り返されるごとに、段々と高まってゆくという作戦ですが、大変巧みに、短調の側面を見せるのです。


 勝利と言うものの背後にある、隠された苦痛や悲しみがあることを、ふと、思い出させるのです。


 この曲の素晴らしさは、それを、さらっとやってのける、ヘンデル先生の素晴らしさなのであります。

 

 感動!



  ・・・・・うき🏆🏆うき ・・・・・

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