第90話 『序奏と華麗なるポロネーズ Op.3 』  ショパン

 チェロと、ピアノのための作品です。


 やましんが知る限り、ピアノが全く絡んでないショパンさん(1810~1849)の作品というのは聞いたことがありません。


 歌曲がCD一枚分くらいと、室内楽がみっつ。

 ピアノ協奏曲がふたつ。


 むかし、フルートの為の変奏曲が、もうひとつ知られていましたが、現在は作品リストから外されているようです。(『ロッシーニの主題による変奏曲』。これは、でも、誰が書いたにしても、アマチュアでも演奏十分可能な、有難いよい音楽なのでは、あります。つまり、しろとが扱えるカッコいい有名作曲家さんのフルートの作品と言うのは、なかなかたくさんありそうで、そういうわけでもありません。)


 ビアノ以外で、ショパンさんのお気に入りといいますか、作曲のチャンスがあったのは、チェロだったようで、『チェロ・ソナタ』という、堂々たる傑作がありますが、肩こりなしで、『うきうき』と、聞きやすいのは、こちらです。


 1829年から30年に掛けて作曲されたものとのこと。

 

 序奏の部分は、いくぶん陰がある音楽ですが、後半のポロネーズは、のりのりで聞くことが出来ます。楽しい楽しい音楽です。


 ショパンさんは、お金持ちのサロンでの演奏や、その、お子様たちの、ピアノの先生などで、けっこう稼ぎはあったようですが、大きなホールで演奏会を開くことはとても少なかったようです。


 ジョルジュ・サンドさまとの愛の逃避行は、有名なお話しでは、ありますが、これは、やましんの考え得る物事の範囲を超えていて、まるで、S.F.の世界のようであります。


 しかし、その音楽の性質上、部屋に閉じこもって、夜中にただ一人、レコードなどでじっと聞くには、非常に適した音楽でもあります。


 ただし、やましんのような、7割~8割ガタ、引きこもりおじさんも、世の中にはありますが、ショパンさんの曲に感動した後は、大きなお空のもとに羽ばたくのが、健康的には良いのでありましょう。


 実際、ピアノで弾くことができる方は、実に幸福なことで、うらやましい限りです。


 

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