第88話 『寄港地』 イベール
父が好きだったものですから、なんとはなしに、お耳にいついてしまった音楽のひとつ。
ジャック・イベール先生(1890~1962 フランス)の作品としては初期のもののようですが(1921年から22年に作曲)、『フルート協奏曲』と並ぶヒット作です。
わりと、派手目で明るいすっきりとした音楽が特徴のような気はいたしますが、ときどき薄い雲が漂う事もあり。
この曲の場合は、3曲目の『バレンシア』がとにかく印象的で、一発で印象に焼き付いてしまう『うきうき』音楽であります。
時に、イベール先生には、『祝典序曲』という作品がありまして、これは当時の日本政府がフランス政府を通じて作曲を依頼したものです。(1940年)
背景は、『うきうき』の扱う範囲外なので省略いたしますが、日本とのつながりもあったということです。なかなか良い音楽です。
『フルート協奏曲』は、その分野では近代最高の作品と言われ、お若いフルーティストには試金石みたいな作品ですが、やましんにはちょっと手が出ない。(楽譜のお値段もけっこう高い。)
『バッカナール』(1956)という作品などは、もう、いけいけの極致みたいな賑やかな音楽。
佐渡裕さま指揮の、それこそ、最高にいけいけのCDがあります。(ナクソス)
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