第84話 『ヴァイオリン協奏曲』 ブラームス
ブラムス先生の作品中でも、最高のうきうき度をもつ傑作。(測定器はありませんけれど。)
『ヴァイオリン協奏曲』という分野では、べー先生の『作品61』と、覇権を争う名作ですし、『ブラムス先生の方が良い!』という方も、きっと少数ではないと思われるのです。
大変、静的で、(漢字でないと、勘違いされるかも)動きの少ないベー先生に比べて、躍動感に溢れており、また、時代的に現代に近いことも、ブラムス先生には有利でしょう。(共感度が高い。)
まあ、それでも『やっぱ、おらあ、べーさんがいいっぺな!』という向きも、勿論あるでしょう。
第2楽章冒頭では、「私が、ぼっ~と、立ったまま、待ってられると思う?※ 」とか、おっしゃった名人もいらっしゃるとかですが、実際ソロ・ヴァイオリンは延々と無視されたままになります。
しかし、これがまた魅力の内だと言ってしまっても、よいような気がします。
多少、そのくらいの我慢を、たまには名人さんに要求しても、わるくない。
ブラムス先生位の権威者でないと、ソリストから拒絶された可能性だってあります。
初演は、1879年1月1日。
初演のソリストは、勿論、盟友ヨーゼフ・ヨアヒム大先生。(のちに夫婦げんかがらみで、ブラムス先生と喧嘩する。ヨアヒム様には、録音もあって、晩年の音を聞くことが可能です。)
お正月ですね。
なにか、目出度い訳です。
※ サラサーテさんが、こうしたことをおっしゃったらしい?
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