第27話 『酋長の行進』 イッポリトフ=イワーノフ

 全体的に言えば、なんとなく「鳴かず飛ばず」のイッポリトフ=イワーノフ先生なのですが、この曲は、まるで神様の鳥が、突然先生の肩に舞い降りたかのような大変な傑作。


 やましんにしてみれば、小学生時代から聞き続けた音楽であることもあって、単なる『世俗的な描写音楽』なんていうレヴェルではありません。


 『コーカサスの風景』という組曲全体が、イワ先生にしてみれば例外的に有名な作品となっておりますが、それにしても、この曲はすごいです。


 まず出だしがすごい。


 うんちゃっちゃ!  ぽ  うんちゃっちゃ!


 というリズムの刻み方が、空間的で、大変微妙に巧妙に出来ていて、郷愁を誘います。


 で、出てくる旋律のなんと素晴らしい事。


 そのあとの、楽器の積み重ねが、実にまた面白い。


 小品なだけに、指揮者の感じ方の問題が、明らかに、もろに出て来ますが、このあたりは個人の好き好きなので、何がいいのかは、それぞれでありましょう。


 しかし、思い入れをたっぷり込める余地があるということは、傑作という事でもあります。


 終結部に至るあたりも、面白いと言うよりも、もはや感動的。


 よくもまあ、こんな素晴らしい傑作を残してくださいました。


 これもまた、やましんは、『軍隊行進曲』で出た、ウィノグラード様の録音が大好き。


 しかし、そうすると。。。他にも同じくらいの傑作を書いていらっしゃるのではないか・・・・でも、まだ見つからない。


 交響曲も2曲あります。


 第1番はCDもあり、聞く事ができましたが、第2番『カレリア』はまだ聞けていません。

 なにしろ、曲名が、やましんには、ほっておけないものなので、是非聞いてみたいものであります。


 それにしても、この曲は良い音楽です。



 













 









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