崇城麗華の性格も大胆にしてみた(自重しない)

※この話の龍野と麗華は、一切敵対していませんし、しません。むしろ甘いです。

※この世界での龍野は、ハーレム状態です。ご容赦ください。

※前々話、前話の後日談です。


 冬のヴァレンティア城の一室。

 わたし崇城たかぎ麗華れいか)は、姫様……ヴァイスシルト・リリア・ヴァレンティア姫殿下から貸与された一室で、本をたしなんでいた。

「うむ、やはり『ファウスト』はいいな」

 本をそっと閉じ、扉脇の端末を操作してドアを開ける。すると、須王龍野が視界に入った。

「おお、須王龍野」

「何だ、麗華」

「いや、お前を見かけたので挨拶を、とな」

「そうかい」

 軽く話して、別れる私達。

 だが、今の会話で、ちょっとしたいたずら心が芽生えてしまった。

「ふふっ……どう料理してくれようか」

 私は悪魔の笑みを浮かべながら、自身の体つきを眺めていた。

 そして須王龍野の部屋へと足を運んだ。


     *


 時刻は午後十時。

 私は『闇』の能力を駆使し、既に灯りの消えたヴァレンティア城内を密かに歩いていた。

 須王龍野の部屋に到着する。今朝一度訪れたのは、位置確認と、カードキーが通じるかのチェックだ。問題は無かったが。

 カードキーをリーダーに通し、チェックをパスした。

「ふふっ……楽しみだ、須王龍野」

 そう、本当に楽しみだ。何故なら。


 これから須王龍野を、好き放題出来るからだ。


 その証拠に、今の私の服は。おまけに


 さて……まずは”準備”から始めるとしよう。

 私は須王龍野の身に付けているズボンに手を掛けた。


     *


 ん……? 何か股間がムズムズするな。またシュシュが襲いに……ってお前、麗華!?

「ちょ、お前、何を――むぐぐぐ!」

 こいつ、キスしてきたぞ!? ちょ、おま、呼吸困難になるっつの――うあ、舌まで絡めてきやがった!

「んっ、んーっ!」

 いい加減にしやがれこの野郎! だが俺が突き放す前に、麗華はキスを中断して俺の目を見た。

「おはよう、須王――いや、”龍野”」

「麗華お前、何しやがる!」

「私の服を見てみろ」

 言われたままに、彼女の服を眺める――いや、ちょ、お前!? ヴァイスやシュシュに続き、お前もネグリジェ着てんのか!? つーか下を履け、下を!

「どうだ?」

 どうだって言われても……まあ、”反応しちまった”と返すしかないよな、うん。それは事実なんだ。

 だが……お前は何だって俺を誘惑するんだ!

 俺は意を決し、思ったことそのままを伝えることにした。

「まあ……似合ってるし、色っぽいぞ?」

「それは嬉しいな。用意したかいがあったというものだ」

「け……けどよ! いくら何でも、どうしてお前まで……(ヴァイスは受け身だから多少違うが、シュシュの前例があるからな……。どうして揃いも揃って、俺を誘惑する?)」

「龍野、お前……自覚、無いのか?」

「何の自覚だよ?」


「お前は無意識だろうが、お前の雰囲気が女を虜にする、ということだ。龍野……私の体を使って、お前の身に刻み付けてやる。をな」


「……(ああ、こいつは興味の湧いた事柄を調査するのに、どんな対価を払うことになっても惜しまない奴だったな。もう止められねえや……)」

「さっ、まずはこうしてやる」

 ネグリジェの紐をずらし、豊かな果実をさらけ出す麗華。

 そのまま俺の前にうずくまり、伸び切ったモノを沈める。

「さすがに、全部は沈まないか……。まあ、ここまで沈むのなら十分だ」

 じっくりと挟み、潰し、こすり付けて、俺をいたぶる。

「不満げだな……これだけじゃ、足らないのか?」

 舌先でモノを舐める。キャンデーを舐める舌遣いだ。

「ふふ、変な味だ。だが、女をたかぶらせる感触だな」

 俺の状態などお構いなしだ。

 全くこいつは、容赦ないな。


     *


 龍野のがビクビクと、震え始めた。

 本当は我慢させるのは健康によろしくないのだろうが……私は一度動きを止め、龍野の上に覆い被さる。

「さて……ここからが本番だ。精一杯、私をたのしませてくれよ……?」

 ――っ、痛いな……。まあ、長い間ご無沙汰だったのだから、多少は仕方ないが。

 それにしても、何だこれは……? 妙だ、心が安らぐ。

「んっ……姫様(ヴァイス)のと比べると、いささか劣るだろうが……どうだ?」

「っ……すげえ、上等、だな……」

 そう言われると、嬉しいな。”女で良かった”と思える言葉だ。

 さて……そろそろ私の中に包まれたこいつを、好き勝手にもてあそんでやる。

 まずは小手調べ……上下運動だ。

 らすようにして、龍野……お前をなぶってやる。ふふ、早速、辛そうな顔を見せる。

 戦っているときのお前とは大違いだな。ああ、その表情が、私の嗜虐心しぎゃくしんあおる。

 さあ……今度は少し激しくして、前後に揺すぶってやる。

 どうだ? 苦しいか? 辛いか?

 ふふっ、必死に我慢するとは……まるで子供のような表情だな、龍野。

 次はお前のが私をこねくり回すように、やってやる。その前に、下準備を一つだけ、な。

「ちょっと、上半身を……起こして、くれ」

「ああ……」

 よし、これでいい。このぬくもりが、私をますますとりこにする。

 さて、いくぞ……。んっ、頭では予想していたが、これっ、相当、私自身にもくるなっ……!

 このまま、溶けて、しまいそうだ……だが、もっと、味わいたい…………ッ!


 流石に、私の体が達するのが、速かったか……。


 だが、まだ龍野は満足していないな。

「よっ……と」

 私達は上下関係を逆転させ、横になった。

「さあ……お前の番だ」

 私がそう言い終えるや否や、龍野が激しく動く。

 ダメだ、これ、呼吸が、整わない――。


「………………!」


 っ、熱い……! まったく、やっとお前も満足したか……。

 って、え、ちょ!? 待て待て待て待て!

 お前、まだ続ける気か!?

「ちょ、一旦、待って――」

 私の制止は聞こえていない。

 ああ、次に目が覚めたとき、私はどうなっているのだろう――。


     *


 壁に掛けてあった時計を見ると、既に時刻は午前一時半。

 そうか、龍野が本気を出してから、ずっとこうだったのか。

 それにしても、べとべとに汚れているな、私達。

 龍野は背を向けて眠っているし、仕方がない。

 私はむくりと体を起こし、着替えを取りに部屋へ戻る。そして、そそくさと女性用の浴場へ向かった。


 ふふっ……誘惑成功だな、龍野。また、こんな時間を味わわせてくれ。

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