第4話 自分との出会い

そういうわけで、ぼんやりとずっと長い時間過ごしていたわけです。その間も先生はずっと信号を送ってくれていました。大体、朝に1時間、昼頃に1時間、夜に1時間は毎日でした。多い時は一日中ずっと信号を送ってくれていました。私は先生に何もお返しができないので、ずっと本当に申し訳ない気持ちで過ごしていました。その申し訳ない気持ちを伝えることもできないんですね。

そして、ある時はたと気づいたんです。私の身体のどこかから、どうも電波がでているような気がしたんです。最初は何かの間違いかなと思っていたんですが、どうも先生の端末や研究室からではなくて、自分の身体から電波がでているようなんですね。それで私はそれをなんとか動かせないか、と考えたんですね。

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