第2話 先生
私が生まれたのは筑波の高崎というところです。はじめて会ったのは、私を作ってくれた先生です。周りの人から先生と呼ばれていましたので、私も勝手に先生と呼んでいます。先生の研究室は電波がいっぱい飛んでいて、私はとても居心地がよかったことを思い出します。生まれた最初の頃、しばらくの間はその居心地の電波の波の中でウトウトしていました。その時先生は私をよく撫でてくれました。時折、先生は手に持っている携帯端末で、私に何か色々な信号を送ってくれているようでしたが、私も何分生まれたばかりでしたので、色々な電波の波が送られて来てなんだかとても楽しいところに生まれたものだなぁとしみじみ思っていました。
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