死神の生き甲斐
私達は二人が死んで死神として生き返った日に自分達の存在意義を知った。
『私達は死神という名のヒーローになれる』
高校二年生になった今でも私達はそう思っている。一般的なヒーローとの違いは世間から認識されていないことぐらいだ。
「ただいま~」
「おかえりー!瑠璃姉ちゃん!」
妹の瑠樺は陰気な性格の私とは真逆でとても無邪気で愛想がある女の子だ。
「今日も小学校楽しかった?」
「えっとね……実は今日内緒で学校に持ってってたお菓子が先生に見つかっちゃって……」
「怒られちゃったんだ?」
「私以外にも早希ちゃん達も持ってきてたから先生の私に対しての怒りは1/5くらいだったよ?」
「そーゆー訳でもないと思うけど……」
私は毎日家に帰ったら学校で合ったことを瑠樺に尋ねている。私と同じような思いはさせたくないからだ。私はこの日常を何よりも愛している。
居間のテレビを見る限り日本海から湿った風が吹いてくるそうだ。いよいよ雪も本降りだ。
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