魔王の気持ちなど誰がわかってくれるのだろう。この作品には誰にも知られることのない魔王の気持ちがこれでもかというほど凝縮されていた。なんとも言いようがない、読んだ後のこの気持ち。誰かに言いたい。でもこれ以上は言いたくても言えない、私の場合はネタバレになるから。あれ、魔王の気持ちとほんの少しだけ似ている?魔王が言えない理由はもっと違う意味だけど。
悲恋というにはあまりにも病んでいて、もはや恨恋か恐恋って感じでしたwwでも、読み始めの文体が徐々に崩れていって、あぁ、そういう恋の形もあったのかって思うと、なんだか目が覚めるような気持ちになりました。どこかロードス島伝説の魔王を思い出せて勝手に懐かしい気持ちにもなったり……。暗い感じの(失礼)お話が好きな方、ぜひ読んでみてください。オススメします!