友里が学校の授業を終えて、帰ってくる。

「どうも！お久しぶりです」

「あ、お久しぶりです」

「ああ、探偵の由香と申します」

由香は公園の付近で彼女が帰ってくるのを待っていた。友里は制服姿のまま足を止める。すると由香は言った。

「お忙しい所、申し訳ございません！ご迷惑をかけてます」

「ご迷惑をかけられています」

友里は元気に答えた。

「それで話と言うのは？」

「えー、話が早くて助かります。犯行当日の午後10時から午前1時までの間、あなたはどこにいましたか？」

「あたし、疑われてます？」

「そんな事はありません！念のためです」

「家に居ました」

「証明できますか？」

「親ですかね」

「……ああ、親族の証言はダメなんですよ」

「コンビニで買い物を」

友里は鞄からレシートを取り出す。

午後11時のレシートだ。

「お役に立てず申し訳ありません」

「いえ、ご協力ありがとうございます」

☆

由香は、関係者全員を集めた。

智香や友里、佐々木やその他面々がいる。智香ちゃんの帰りを待ってから、由香は言った。友里は動揺している様子だった。

「ああ、初めましての方、すみません。探偵の由香と申します。さて、皆さんに集まってもらったのは、事件の詳細をお知らせしたくて」

「犯人が分かったのですか？」

智香が言う。

「はい。その通りでございます」

⇒解決編につづく。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい