第25話:オフィスの引越(202407-202409)

 数日後、早速、レンタルオフィス40社で240人の引越を開始した。朝8時レンタルオフィスに集合してもらい、最初に数人でできるだけ多くのドライバー(ねじ回し)セットを集めと言った。池田建設、役場にある全てのドライバーセットを取りに行かせた。人数を120人のうち半分の60人をもう一つのレンタルオフィスに移動してもらい、池田建設の北見課長が作業の指導役として指揮をしてもらう事にした。

 何しろ2段ベッド、机が多く、とにかく人手がいるので道の駅を臨時休業にして、パート、アルバイトも集め50人と、社員20人、その他第2道の駅の従業員20人、レンタルオフィスの住人達にもお願いして机、ベッドを分解し、大型トラックで移動すを開始。作業に精通している山川部長に引越のプランと手伝いの人の誘導をお願いし分解作業をはじめた。分解したベッドと机、椅子を会社名を書いたシールを貼り大型トラックに積み込みはじめた。


 男性達は資材の運搬係として部屋から庭へ運び出した。その他の人達が資材の分解をした。2時間で資材の分解を終了し載せると次々にトラックが満載になった。満載トラックを駅前ビルに向かわせた。海津と山川部長と15名程度が搬入先のビルに移動した。レンタルオフィスからの資材搬出に2時間半かかりデパートではエレベータにブルーシートを敷き詰めた。先発隊が一輪車と台車を用意して資材を決められた

部屋へ、どんどん、搬入し、そこで男性達が次々にベッド、机、椅子を組み立て上げていた。昼ご飯は近くのコンビニやスーパーでおにぎり、サンドイッチ、ジュース、コーラを海津が支払いをして数人で買い出しに出かけた。4時間程度で無事に終了できた。午後4時過ぎに終了して、その後、宮城さんと海津、山川部長が確認しに、

各オフィスを回った。


 トイレの改修は、各階の2ケ所のうち1ヶ所ずつ改修した。その他、水飲み場を空いてるスペースに学校の水飲み場みたいな形で5つの蛇口を同時に使える様にした。

 その他、湯沸かしは、電気ポットでお願いするようにした。ビル自体は古いが、

デパートとして使っていたので全体として大きな改修は必要なかった。レストラン、喫茶店、居酒屋と地ビールの引越もレンタルオフィスの若手や多くの人手により同日に大型トラックを使い終了。明日からレストランの為の施設工事を池田建設が開始すると言った。今週中に役場、漁協、農協も進学塾、パソコン塾も引っ越す予定。山陰創造社は、そんな大きな荷物もないので、役所のワゴンで数回に分け引っ越した。


 数日後、市長が、やってきて、各階の使用状況を確認して、こんなに短い間に、

7階のデパートをうめたのは、たいしたものだと、お褒めの言葉をいただいた。

 レストランの備品搬入と改修工事は、2日で終了し、営業開始した。引越のお知らせや再開のお知らせのポスターを書いておいたので営業開始の日も、大勢のお客さんが来てくれ盛況だった。更にうれしい事に土日祭日は、買い物客が集まりレストランは以前にも増して盛況だった。


 加えてレンタルオフィスの住人向けに朝は8時から朝食用おにぎり、味噌汁、珈琲セットを販売して、大忙しの毎日だった。場所が近いので本当に便利になったとレンタルオフィスの住人も喜んでくれた。実は、この市の郊外に有名な温泉があり、車で10分程度でいけるので、これも大好評だった。レンタルオフィスの住人がレンタカーを数台で、分乗していき、温泉に行くのもスケジュールを立て出かけていた。

 引越費用は半分を創造社が、半分をレンタルオフィスが支払うと言う事で了解してもらい、町の引越の予算が半減した。レンタルオフィスは若干手狭になったが駅まで徒歩数分、飲み屋、喫茶店、スーパーなどが近くなり、とにかく便利になったので、文句を言う人はいなかった。


 料金も変えずに、今まで通りなので、むしろ喜んだ。宮城さんが最近、若者、地方移住とサテライトオフィスがブームになっている様で、ソフトウェア、コンピュータ業界のベンチャ企業からレンタルオフィスの空きはないか問い合わせが位で、また、募集をかけてみると良いと言われた。宮城さんの友人にもレンタルオフィスを紹介しておくと言ってくれた。海津は空いたレンタルオフィスの有効活用を考えていたので、非常にうれしい申し出だ。レンタルオフィス、テレホンセンターや格安アパートなど、海津の頭の中でいろんなアイディが渦を巻いた。

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