第16話:進学塾を始める(202207-202212)

  進学塾としてはYG駅の近くのテナントに本格的な進学塾が欲しいと言われた。

 この地区にはTR大学医学部やYG工専などもあり地元の優秀な生徒にとっては、

あこがれの的でありレベルの高い進学塾が欲しいと言う希望が多かった。役所で相談すると、それは良いアイディアだと言いTR大学医学部、YG工専の学生にも講師としてアルバイトの募集をかけてみたら良いんじゃないかと言われた。そこで直接学校に交渉すると募集するのは自由ですからどうぞというのだった。早速インターネットや役場のホームページ、学校の掲示板に募集を出してみた。募集後一週間で、三30人から応募があった。ただ曜日、時間指定で、お願いしたいというので了解した。


 その後、曜日、時間指定OKと募集要項に付け加えたところ、更に30人の応募があった。二十人が工専、四十人が大学からの応募だった。曜日と時間調整をして開塾準備が終わった。翌月から進学塾の方が動き出した。海津が受験の為に問題をできるだけ多く出し、個人の弱点を見つけて強化して欲しいと、お願いした。受験塾は何と言っても実績なので模擬試験も多くやって欲しいと言った。コピーなど事務的な処理は依頼があれば協力すると答えた。進学塾の中学生は20人の内、15人がYG市内の有名な進学高校へYG工専に5人が合格した。また高校生はTR大学の工学部、農学部に15人、医学部に5人が合格した。特にレベルの高い生徒ばかり集まったのだろうが全員合格は画期的な成果だった。この結果なのかも知れないが、4月に新しい塾生が中学が28名、高校から26名入学してきた。先生役の鳥取大医学部の学生や工専の学生が喜んだのは言うまでもない。今年も頑張ろうと意気さかんだった。


 その後、進学塾への入学希望者が増えていった為、もう一つ市内の空き店舗を改修して50名は入れる教室を作り、第1,2で最大定員は100名の進学塾になった。9月末で、進学塾に合計、百二十五名と増えていき、進学塾は、きめ細かく1教室を分けて問題に対しての質疑応答の授業も好評で、それに当てる時間帯も増やした。

 進学塾もパート教師の希望者数は十分に供給できてこの事業は、うまく回り、市内でも話題になり、進学希望者の難関校、合格数が増えるたびに入校生が増えてきた。

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