mission 25
「不用意に自国の言葉を使うべきでは無いな」
イライラMAXで叫んでいるのが、ここまで届いている。
彼等は自国の言語は理解されていないと思っているのだろうが、残念ながら会話ぐらいなら俺でも読み取れる。
どんな訛り方で、彼等がどこ出身であるのか、簡単に検討がつくというものだ。
出身さえ割れてしまえば、相手がどのような訓練を受け、どのような技を使い、どのような武器を使うか、おおよその検討はつけられる。
先ず考えられないが、これが自国の言葉ではなく、撹乱する為の他国の言語なら、相手は相当なやり手だろう。
先ずあり得ないがな。
今回、テロリストのくせにやけに手の込んだ事をすると思えば、やはりこういう手に弱い。
想定外の耐性が無さすぎる、と言うべきか。
それもそうだろう。彼等はいつもは攻める側だからだ。
攻められる事など一切頭に無い。
支配者から解放の一言で済ますような訓練を積んだなら尚更だろう。
結果として、電話回線を寸断された彼等は外に連絡も取れない孤立状態だ。
彼等の未熟さが招いた当然とも言うべき結果。
内線も使えないように回線自体に細工した、と言っても電話回線へこのデパートで使う電気、つまりは変換前の高圧電流を流してショートさせ、焼き切っただけに過ぎない。
残念ながら電気そのものを落とすことは出来なかった。
意外な事に、送電を止めると爆発する仕組みの爆弾を仕掛けていた。
そして、俺には全ての爆弾撤去の専門知識は無い。
多少の爆弾処理はできるが、不活化用の液体窒素がない以上はお手上げだ。
誰が彼等に入れ知恵をしたのか分からないが、それのお陰でこっちも簡単に連絡は取れない。
電話回線の破壊、被害額は相当だが、政府がもしこの件を追求するようなら人命と金をどっちを取ると言えば済む。
所詮は平和の国、人命を優先しなければならない。
間違っても武器より人の命の方が安い国ではないのだから。
「誰だッ⁉︎…」
俺の姿を視認し、敵兵はAK74を構えた。
トリガーへと指を掛けさせる前に2段蹴りでマガジンリリースボタンとチャージングハンドルを蹴る。
マガジンがAK74からすっぽ抜け、チャージングハンドルを後退させてやれば、弾薬が排出され、再度装填しなければもう撃つことは出来ない。
着地と同時にナイフを首に滑らせ、動脈ごと食道に減り込ませればこれ以上叫ぶ事もなく倒れる。
これで3人。こいつらは多分哨戒兵。
連絡も取れない以上、直ぐに怪しまれるという事は無いだろう。
こいつら、室内であまりに高火力過ぎるものを所持している。ハイジャックの時と言い、なぜ閉所で跳弾どころか貫通しそうで取り回し辛いものを持つのか。仲間ごと撃ち抜くつもりなのか?
いや違うな、彼等に室内での実戦経験がほとんど無いからだろう。
知らないから知っている知識で戦ってくる。
無い知恵をもう少しでも振り絞れば少しは対抗出来るだろうが、彼等にそんな余裕は無い。
閉所において最も必要なのは取り回しの良さであって、間違えても火力では無い。
どんなに優れた武器でも、邪魔になって撃てませんでは意味が無い。
いや、もっと恐ろしいのは敵を貫いた弾丸が無関係な人に跳弾することだ。
室内で撃とうものなら人質どころか跳弾が起きて自身へと飛んでくるかもしれない。それが最も恐ろしい。
そして、一度だけ、その光景を目の前で見たことがある。
敵が撃ってくるAKのライフル弾が鉄筋を跳弾し、自らを貫いた光景を。
腹に入った弾は体の中の骨にあたって跳ねまわり、首を割いて貫いた。
防弾ベストをつけず、直撃した腹からは、中にあったであろう大事な物が溢れ出ていた。
戦地での戦闘経験のある職業軍人は見慣れた光景だろうが、それを一般人が見たらトラウマものだ。
間違えても護衛対象に見せるべきものではない。
ナイフにこびりついた血を死体の衣服で拭い、ショッピングセンターを支える柱に仕掛けられた爆弾の導線をナイフで切り落とす。信管を回収すれば、危険だった爆弾は燃えるだけの燃料になる。
俺はあくまで斥候的に動けば良い。
外には機動隊と呼ばれる警察特殊部隊が待機している。
無理に片付けてしまうよりは、彼等になすり付ける方がこちらもあちらもメリットが大きい。
戦闘による犠牲を無視すれば警察に戦闘を経験させる事ができる。それは今後の対策の上でとても重要な事だ。
サミットまでに対策してくれれば儲けものだが、あのテロリストの焦りようから見ても、あまり残された時間は無い。
迂闊に全てを擦りつける訳にはいかないか。
唯一残された通信手段である赤外線レーザー通信を使って、俺の合図で突入するように指示をだす。
彼等が行ったジャミングは、無線の周波数帯だけのジャミングであって、電磁パルスだのは用いては無かった。
通話は不可能でも、文字の送信ぐらいなら可能だ。近距離に限定はされるが。
しかし、ジャミングを扱うならせめてレーザー通信ぐらいは用意すべきだったな。
彼等はその手の知識は無かった様だ。あの怒号がその証明している。
ジャミングを使っている以上、無線での|遠隔起爆する類の(リモート)爆弾は不可能。
解体した爆弾の受信部を見るに赤外線のパーツは見当たらない。
遠隔操作技術を使用できない以上、あちらも戦闘能力は下がっている分、特殊部隊の方が地の利はあるだろう。
後は、何を持って合図とするか。
今のところ考えらる突入口は3つ。
その内の二つはまだブービートラップの類が残っている。
時間的猶予から残りは放置せねばならない。
現状、処理している爆弾の量から見て、建物ごと吹き飛ばす量を使っている。
処理をミスれば、建物どころかその周囲も吹き飛ばす可能性だってある。
いっそのこと、今集めた爆薬を燃やしてスプリンクラーでも作動させるべきか。
さらなる不測の事態に混乱は誘えるだろう。
ヤニ臭い死体を漁れば、当然ライターの類が見つかった。
こうなれば、あとは簡単だ。
しかし、彼等はどうしてジャミングを使ったのか謎だらけだ。
いや、単純にそこまで考えていないだけかもしれない。
考えていないからこそ日本政府を交渉というテーブルにすら引き出せていない。
意思伝達手段を失った彼等の動揺具合はあまりに酷く、戦う者としては最低クラス。
戦闘を行うのであれば、常に最悪の状況を想定して動かなければならない。
俺を鍛えたシベリアの白狼と呼ばれる男がよく口にしていた言葉だが、まさに今の彼等に当て嵌まる。
だが俺も油断はできない。
想定しなければならないのは護衛対象以外の人質の殺害された状況、警察特殊部隊の敗北、俺自身の負傷。
護衛対象が殺害されればその時点で敗北で論外だ。
彼らの望みは政府を交渉のテーブルに引きずりだすこと。政府側は無傷で人質の解放とテロリストの捕縛又は殺害。
若干不利ではあるが、まあこなせなくはないだろ。
◇
彼から渡された端末から「始める Aへ。人質 フード」とだけ書かれた文が送られてきた。
あまりに簡素で、素っ気ない文ではあるが、言いたい事は簡単に分かるものだ。
事前に渡された端末とショッピングモールの見取り図。
用意に抜け目ないもので、見取り図にはあらかじめ侵入ルートの候補がいくつか書かれていた。
私は多田さんと共にその三ヶ所に直ぐにでも突入できるよう特殊部隊を配置させ待機。
Aへ、と言うのは突入経路をさしていた。
そして、人質 フード。
人質がフードコートに押し込められていると言いたいのだろう。
これも、見取り図に窓を破壊して救出するように書いてある。
彼はとてもキレている。
まるで分かっているかのよう、何回も見たと言わんばかりに指示を出していた。
事実、実戦経験が違い過ぎると言えばそれまでだが、それでも抜きん出た才能が見えているのだ。
そして、文が送られてから数十秒後には建物から火災報知機の非常ベルがこれでもかと悲鳴の様に鳴り始めた。
「どうやら始めたみたいだねー」
「作戦開始です。突入部隊はルートAより侵入、犯人達を確保して下さい」
多田からの感嘆の声を背に、大和 葵の戦いが始まった。
◇
非常ベルが鳴り響くと同時、ショッピングモールに設置されたスプリンクラーが作動、消火活動を開始する。
一斉にあちこちのスプリンクラーから、水がシャワーのように吐き出され、真下の燃ゆる火を消そうとする。
とは言っても終えているのは、信管を抜かれた大量のプラスチック爆弾。
簡単には消えてくれる気配は無い。
「な、なんだ!」
「火事?」
テロリスト達は口々に不安や悪態を吐き出す。
人質達にとって、彼等が何を呟いているのか理解は出来ない。
が、焦っているのは伝わってくる。
スプリンクラーの効果と言えば、初期火災の鎮火に役に立つが、今回は違う。
散布される目的は空が攪乱を狙ったのと、敵の視界を奪うためだった。
遠くまで見通せなくなったことで、彼らの不安心を煽る事になった。
「どうなってんだよオイッ⁉︎敵なのか?」
「分からん。どうなっ……」
一人が衝撃を受けたように仰向けに倒れていく。
気付いた仲間が駆け寄れば、その光景に吐き気を催す。
倒れた男は右目に大穴が空き、頭の一部が裂け、内容物を撒き散らしいていた。
既に意識も呼吸も無く、即死である。
非常ベルの音量に掻き消されか、銃声は聞こえなかった。
だが、彼等は敵が来たのだとすぐ様理解した。
「敵だッ!!」
「敵襲!」
テロリスト達に緊張が走り、伝染していく。
各々銃を掴み上げ警戒を強めた。
「ボス!敵です。奴ら弾いて来ました‼︎」
「敵は何人だ!警察が動いたのか⁉︎」
「分かりません」
「何してる!早く、狩り殺せ!」
どうやら少しは統制は取れているようだ。
混乱しての同士討ちは期待できそうにないな。
ボスの姿を目で捉える。スキンヘッドに腕、頭に刺青。
私服を着ていれば|麻薬組織(カルテル)とでも呼んでやるところだ。
「いたぞ!」
俺を視認した敵の一人がAR15系列の銃を構える。
確か、LVOAとか言う筈だ。銃競技で見るような銃である。
彼の反応速度と動きから見て、俺の方が早いと判断。
姿勢を低く保ちながら射線から回避する為に走る。
トリガーを引き、弾が出るまでには射線から逃れることが出来る。
反撃にP90を手動バーストで3発撃ち込む。
が、こちらが走っている+それなりに反動があるものを片手で撃つ、が重なって綺麗には飛んでいかない。
弾は敵には当たらず、付近の壁や転落防止用の柵に当たる。
「なんだアイツッ⁉︎速すぎる…」
目で追いきれない一人が驚愕の声を漏らす。
だが、今の銃声で敵が集まり、数人が俺に銃を向けている。
どうやらこれで少しは注目を引けたようだ。
今日は休日。数の多くないテロリスト達が、あの人数の人質を見張るのは無理がある。
注目を引き、こちらに寄せてしまえば向こうは手薄にならざるおえない。
そして、ここはショッピングモール。内部からでも幾重に辿り着くルートは存在する。
全部こちらで引き付けられるのなら、それに越したことはないが、多少の数を警察に投げつけたとて問題にはなるまい。
「あの黒いコンバットスーツに、ガスマスク…クエスチョンマークに爪の傷3つとコヨーテの遠吠えのワッペン……。奴だ!…ま、間違いない!|群れを狩る狼(パック・キラー)だ‼︎」
この速度を捉えるとは、いい目を持っている。
だからこそ、早めに排除しなければ。
P90から、最も慣れた90-twoに切り替える。
走る際の身体の上下移動をなるべく減らし、集中する。
そして、いつものようにトリガーを引く。
「ボス‼︎ ここ最近、オーストラリアの特殊部隊を食い荒らした奴だ。このままじゃ!ぐぎゃぁぁあ!!」
これ以上俺の情報を伝える前に、敵の右膝を撃ち抜く。
痛みに耐える訓練はしていなさそうだ。
膝を抱え込み、痛みに耐えかねて転がる。
|膝蓋骨(しがいこつ)の部分を破壊でもしてやれば、戦意旺盛でもない限り、もう戦えはしないだろう。
奴が立つ背後にはフードコートだ。間違っても頭を狙って外せない。
今の攻撃によって、当てて来た事、仲間が痛みにあぐねる姿を見た事で、恐怖を感じたか、弾幕が弱まる。
P90で弾幕を張りながら、遮蔽物へと飛び込んだ。
スペアマグを取り出し、リロードを済ませる。
今の弾幕でのキルは無し。
予想通りだが、敵も少しは手練れだ。
蹲る負傷者を安全圏へと退避させ、残る者はバックアップを行なっている
挑むタイミングを間違えたかな、などと少しは思うが、あれ以上引き伸ばしていたら民間人を殺しかねない。
良いことに敵の目はこちらに全て向いている。
最悪なのは変わりは無いが、多少はマシで済ますしかない。
こちらのP90スペアマグは残り3つ、計150発。
長期戦は避けなければならない。
突入組の音はまだ聞こえない。
可能性としては、俺が討ち漏らした敵との戦闘。
間違っても迷子はないだろう。
もし迷子にでもなろうものなら、テロリストより先に殺すところだ。
無能を超えた害悪を育成するような国に雇われる程、安くあるつもりなど毛頭ない。
そんな無能がいるのならの話ではあるが。
魔改造を施した、フラッシュバンを取り出す。
爆発までの秒数を、極端に切り詰めた自爆覚悟の代物。
ピンが外れてから爆発までの間隔は約0.4秒。
遠くに投げようものなら空中で爆発する上、ミスると投げた本人を容赦なく閃光と爆音で無力化する。
救いなのは、コレが非殺傷であるという点。
投げると同時に目を腕で覆う。
寸分の狂いもなく空中で炸裂、爆音、閃光を辺りに撒き散らかす。
キーンと耳鳴りが続く。
遠くに投げれない以上、自分の耳がやられるのは想定済み。
いや、何度も経験済みだ。それでも、まだ目がある。
飛び出るように顔を出し、P90を構える。
そこには閃光を見てしまった敵達が悶えている。
そんな何も出来ない敵に向け、それを撃つ。
50発ある弾丸は敵7人を穴だらけにし、大量の出血と共に、ショック死ないし、失血死で死に至らしめる。
銃身が短いと言うことは、それだけ取り回しやすいメリットがあると同時に、銃の反動が命中精度の低下を招くデメリットもある。
弾がばらけるとは、つまり、銃が反動によって一瞬の歪みを生んだり、跳ね上がったりする事で、一点に飛ばなくなると言う事だ。
跳ね上がりは、慣れれば多少は抑えられるかもしれないが、銃自体の歪みは何とも出来ない。
例え、歪むのが一瞬でだけで、直ぐに戻ったとしても、一秒間に何発も撃ち出す銃にとっては致命的な問題だ。
弾切れを起こしたP90を敵に投げつけ、ナイフを取り出す。
最も慣れたこの武器は、至近距離においては絶対的な信頼がある。
銃と違って確実に動作する上に、切れば敵は傷を負う。
飛び込むように敵に突っ込み、脅威度の高い武器を持つ敵の首にナイフを突き立てる。
ボディアーマーを装備した敵の弱点は関節などの可動部。
首は特に露出が高く、余程の重装備でもない限り露出している事が多い。
だからこそ、この弱点は致命的な一撃を与える事が可能だ。
ゴフッなどと、血が肺に入るような声を上げると、そのまま動かなくなっていく。
だが、敵はコレが最後ではない。まだ残っている。
ベレッタをホルスターから抜くと同時に、視界が回復しつつある敵を狙って、撃つ。
もう、敵の攻撃が崩れた時点でこうなることは分かっている。
恐怖ないし、驚愕による行動の抑制は、俺にとっては都合がいい。
数人を撃ち抜いた所で敵の銃声は止んだ。
生きている奴は……1人か2人。喋れるような状態ではない。
もはや虫の息、死ぬのも時間の問題だ。
周りの死体の中に、敵のボスとあのぶつかった屈強な二人組はいない。
どうやら逃げたか、こちらの隙を伺っているのか。
どちらにせよ、カタを付けなければならない。
死にかけの2人の頭を撃ち、仕留めて、フードコートへと向かう。
……
………
フードコートにたどり着つけば、既に突入隊がいた。
どうやらこちらが戦闘中の間に着いたらしい。
少しは擦りつけたつもりだったが、失敗したようだ。
あちこちに弾痕があるが、幸いにも民間人には死人もけが人もいない。
「動くな!」
状況の確認をしていると、俺を視認した警察の1人がH&K MP5を向けて来る。
セーフティは解除され、|単発(セミ)に合わさっている。
指をかけトリガーを引く間に殺す事は出来るが、テロリストでない以上、こちらには交戦の意思はない。
素直に両手を挙げ、敵ではない事を伝えるしかない。
「……敵じゃない」
「だが、その成り……」
「いやそいつは敵じゃない」
「隊長!」
「すまない、顔を見せてくれるか?」
何故、隊長と呼ばれた男が俺の顔を見たがったのかは分からない。
が、こちらもガスマスクを付けてる以上、怪しまれても文句は言えなかった。
素直に外し、素顔を晒す。
あまり乗り気にはならないが、味方部隊との連携は必須。
そのためにも必要な行為だと割り切る。
「……これで満足か?」
「ああ、会えて光栄だよ」
「目的は人質の確保でいいんだな?」
「ああ、この部隊は人質確保が優先されている」
「退路は?」
「今確保中だ」
「遅いし、非効率だ」
俺はバックパックから先程、敵から奪った爆薬と信管を取り出し、楕円状に窓へ貼り付ける。
大きさは大人1人が潜れるほど。爆薬の量を調節し、爆発は最低限に。
信管を突き刺して爆破してやれば、人が潜れる程の穴が出来上がる。
こう言った工作は仲間から教えて貰った。
建物の安全な倒壊方とかは聞いても分からなかったが、これぐらいならなんとかなる。
「ここを使って、人質の避難させろ。こっちは敵の残りを殺る」
「しかし、他の部隊が既に対応に当たっている。君がでる必要は……」
「ないなら、それはそれでいい」
俺が若かったから?予想以上に幼かったから?
隊長と呼ばれる男は俺に戦闘を止めさせようとしたのだろう。
きっとこの男には俺が子供に見えたのだ。
まだ庇護されるべき対象だと。
だが、それで止まるのではあれば俺もこんな事は最初からしていない。
どんなに見た目が幼かったとしても、俺はどうしようもない地獄を生き抜いてきた。
この平和ボケした警察達よりもだ。
この男達よりも銃に精通し、工作に長け、作戦遂行能力は遥かに高い。
状況判断能力でも決して負けはしないだろう。
だからこそ、そう言ったこの男がとても気に入らなかった。
この男達を無視するように屋上へと駆けた。
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