第162話 酒屋にて

酒屋にて

そういうことなので以来の報告が終わったものと関係のないものは私と一緒に外に出て待っていることにしたとんでもなく混んでいるのである ほどなくして全員が揃ったのでみんなと一緒に先ほどの居酒屋に向かっていく 居酒屋に着くと何やら騒ぎ声が聞こえる中に入ってみると


エルフの二人達が 男達に絡まれていた 今まではそんなに絡まれることもなかったらやはり酒場は良くなかったようなの かもしれない よく見てみると人間族の冒険者風の男たちが6人で 二人に突っかかって言っている 探偵で調べてみるとレベルが高いもので17低いものに至っては一桁であったはっきり言って弱すぎてある


装備もボロボロの革の鎧に汚いロングソードを履いているだけであった 年の頃は全員20代半ばで いかにもうだつの上がらなそうな感じの男達であった

明らかに絡まれているような状況だが仕方ないので シルビスの所に行ってみると


「 いいじゃないかいいじゃねえかいっぱいやろうぜ 」

「だからお断りしますと何度も言っているでしょう いい加減諦めてください 」

「そんなつれないこと言うなよいっぱいだけでいいからよ」


「マスターエールをいっぱいください」

エルヴィスはそのメールを持って男の前に行き


「どうぞと渡した ささぐぐっと飲んでください」


男はあっけにとられているが言われる通りググっと飲む セルビスは男が飲んだのを確認すると


「はいいっぱい付き合いましたよこれで結構ですねマスターに代金を払ってどうぞお帰りください」


と冷静に対応した 周りからは男が


「いいぞお姉ちゃん最高だぜ」とか

「お姉ちゃんやるなぁと」


かそんな感じで大好評であったが がんじんの飲んだ男は怒りで顔が真っ赤になっている


「ふざけるなあ」

と怒鳴りだすがシルビスは


「ふざけてるのはあなたでしょうあなたの言った通り私はいっぱい付き合いましたこれで結構でしょうどうぞお帰りください そうそうマスターにお金を払うのを忘れないでくださいね 」


付け足す 男は真っ赤になって起こっているが周りの5人の男たちも


「お前の負けだよもう帰ろうぜ」

といった感じでしるびすの見方をしているようだ それでも止まらなかったのが男はとうとう汚いロングソードを抜いてしまった


「いいから姉ちゃんは俺と飲むんだよこっちこいやー」


と 男は手を伸ばすがシルビスそれをかわすサイド伸ばすが交わす いくらなんでもやりすぎなので私は慌てて止めに入る 5人の男に


「あなたたちあの男の仲間でしょう早く止めてあげなさいさもないとあの男死んでしまいますよ」


レベルでも動きでも男が知るビスにかなう要素は0なので あまり心配はしていないが大切な女に向かって剣を向けているのだ心を穏やかにはいられない そして私が止めに入ったのに気づいた男は私の方に向かった


こちらを向いただけで特に何もする様子ではなかったが ロングソードが私の方を向いたのであるその瞬間に しるびすは 愛用の 水の剣に魔力を込めて 目にも止まらない速度で振り抜いた


するとロングソードの刃の部分が横にちょうど3等分されて


ドスドスドス


と床の上に落ちてしまった 一振りのようにしか見えなかったがどうやら3回振ったようである セルビスを見ると振り向いたポーズから ゆっくりとさやに剣を納めているところであった


握りの部分だけになったロングソードを持った男は呆然と突っ立ったままであるそれを見た仲間の5人が 慌てて男を酒屋のそこに強制連行していくところであった 男たちは口々に


「姉ちゃんごめんな」

「すまんかったなお兄ちゃんもごめんな俺たちが悪かった」

「許してくれ」

と口々に言いながら出て行った セルビスは


「ご主人様おかえりなさいませ お酒になさいますか食事になさいますかそれとも私になさいますかと」


にこりと笑って声をかけてきた セルビスがけんを抜いてから水を打ったように静かになっていた酒場から拍手喝采が巻き起こり


「姉ちゃんすげえ」

「お姉ちゃん強いなぁ」

「姉ちゃん最高だ」


と口々に囃し立てる声が響き渡った 私たちはみんなが確保してくれていた席にそれぞれ分かれて座って行った 私は セルビス達5人とみずきのいるテーブルに座った そしてシルビスに返す


「今日はお酒にしとくかと笑いながらよくやってくれた」


と労っておいた そして私は立ち上がって仲間たちみんなに聞こえるように


「今日も1日よく頑張ってくれたお疲れ様 こんばんは好きなものを頼んで 疲れを癒してくれ」


そう言った みんなは一斉に立ち上がり


「ご主人様いつもありがとうございますご馳走になります」


と綺麗に声を合わせて言葉を返したどっかで練習してるのかなと不思議に思ってしまった スルト マスターから


「騒がせてしまって申し訳なかった一杯ずつサービスだから飲んでくれ」


と全員の前に順番にエールを置いて行く ルナやみずきの前にも置いていく ひばりなどお子ちゃま達の前にもアルコールを見てびっくりしたがみんなの反応を見ると極当たり前の様な反応だった


こっそりとアルコール飲んで大丈夫なのかどうか聞いてみると 結構子供でも普通に飲んでいるようだった たまにはいいかと思ったすっかりこの世界の環境に流されてしまっている私がいた


早速私は魔法で冷やしながら立ち上がりました


「ご馳走になります」


と一声かけてから


「みんな今日もお疲れ様でしたそれではグラスを持ってください乾杯」


「 乾杯」


とみんながグラスをぶつけ合う私は同じテーブルの みんなと乾杯をしたらすると後ろのテーブルに座っていただ アッシュ らしからも


「乾杯」


と言ってさをぶつけられた それを皮切りにそのテーブルに座っていたみんなとも乾杯して 次々と全てのテーブルを回って乾杯することになってしまった みんなとっても嬉しそうに乾杯してくれたのでとても嬉しかったしかし全員と乾杯し合った後にグラスに口をつけると炭酸はすっかり抜けてしまっていた


まあいいかと思って再度魔法でキンキンに冷やしてから エールを拭いと煽った 飲んだ感じは気の抜けたビールという感じであった味自体はそこそこ美味しかった それからは適当に料理を頼んだりしてみんなと楽しんだ 私のテーブルには


「お姉ちゃんすごいなあ」


とシルビスのもとに誇りの酒を置いていく男たちや 彼女を褒め称える男たちで溢れてきたが 楽しく飲むことができた かなり広い酒場だが半分以上は私と私の仲間が占めているのでほとんど貸切のような形になっていた しかしその場に居合わせた男たちは陽気な ものばかりのようでとても楽しい ひとときだった


もちろん状況や状況なので デキサートスキルについては常時発動しっぱなしで 悪意を持った人間の接近については敏感に 察知していたがそのような者達はここには来なかった お互いに良い気分で 楽しく飲むことができた


お子ちゃま達も飲んで陽気に笑っていた ダッシュと アッシュ に至っては その場に居合わせた男たちと酒盛り勝負をしていた かなりの酒豪なようで男たちを何人も任せていた 楽しく飲んで帰る支払いは 銀貨5枚とかなりリーズナブルであった

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