第36話 クーデター

クーデター

結局答えが出ないまま考えに没頭しているうちに 小屋まで帰り着いてしまった。 そして みんなで食事にしようと作業に散っていた子供たちを全員集める。 そしてリーダーから作業の進行具合について説明を受けると言いますわ ガラから説明があった。 ガラからの説明は とても興奮しており。 ろれつもうまく回っておらずはっきりいって要領を全くえなかった。


他の獣人族も興奮しており。あまり要領を得なかったがタマちゃんが比較的冷静で分かりやすく説明してくれた。 たまちゃん曰く


「このような素晴らしい肉の加工方法は知らなかったにゃん」


そうで、 試しに試食してみると大変おいしく 。また香り高く良い味になっているとのことでした。 昨日伐採して人間族が 解体している木を何種類か使いそれぞれで実験していたが 各々 香りが変わってまた味も特徴のある味となって 全てにおいて優れた方法だと言ってくれた。


とりあえずできているものをみんなで試食して 皆がそれぞれにこの香りがいいだとかこの味は最高だとか色々批評しながら 試食会がそのまま昼食となってしまった。 すでに ツノウサギを食べていたがりの出張組の方は お腹がそこそこ膨れていて 燻製肉を食べることが あまりできず残念な結果となってしまった 。


木材加工の担当に当たっていた人間の方はがらから報告があった。 カラカラの報告は内容があまり芳しくないようで、少し離れたところで報告させてもらえないかと言われたので 小さい方のお家の中に入り。報告を要約するとやはり


「件の3人は あまり協力的ではなく 。作業もあまり進まなかった」


そうである。 ガラから


「私からの忠告では 効果も低いです。できればご主人様の方から 注意を促してほしい」


と頼まれた。 仕方がないのであまりやりたくはなかったがそのままガラに3人を呼んでこなせる すると敵意感知スキルに赤い点の3人の反応が出てこちらの方に行ってくるのがわかった。


この3人はやはり敵意を持っているようで 小さい小屋の中に入ってもあまり反省などしてる様子はなく。 ガラの方に向かってにらみをきかせているようであった 。それを見て失敗したしまったことに気づく。 報告を受けてすぐに3人を呼び出せばガラの方に敵意が向くのは当たり前のことで。人を使う難しさを改めて思い知らされた。しかしこれも一つの経験として次に活かしていこうと思い。今回は諦める。 3人組には軽めの注意とさらには


「今後も働かないことが続くようなら 奴隷の転売といったような事になる」


ようなことも申し伝えておく。


現状で3人にとってはかなり高待遇の環境にあるように思えるが。 やはりその辺りは人それぞれ考え方が違うのだということに思い至った。 さらに 奴隷という身分に落ちたことに対する憤りもあるように思える。なのでここしばらく様子を見てまだ答えは出さない方向で もうしばらくは様子を見ることとする。 そしてまず3人を皆の元に帰らせ。


ガラと二人になる 。ガラには


「あの3人から何か報復的なようなことがあった場合はすぐに報告するよう」


に伝えておく。 続いてガラを返し。獣人族のメンバーを呼ぶ そして先ほどの事の顛末を説明し


「 3人組が何かしようとした場合は 残りの7人で 協力して3人組を取り押さえたり無力化したりする 方向に持っていてほしい」


ことを伝えておく。


結果的に見るとこの処置により7人からの忠誠はかなりあがり、かなりの敬意を払われる結果となった。

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