第29話 まさゆめ?

「おはようございますご主人様今日も1日よろしくお願いいたします」


その声を聞いて思わずクラクラしてしまった。


「異世界万歳 。」


人身売買に手を染めてしまったがそんなことなど全てふきとんでしまった。 今まで日本で生きてきて 女の子とのお付き合いは 正直一度しかなく その一度もお付き合いも あまり長続きせず。 3ヶ月で終わってしまった。 高校時代の 甘酸っぱい思い出である。 そしてその子にしても こんなに可愛い子ではなかったので 今朝のこの挨拶は 今までの人生が全て吹き飛ぶぐらい 感動的であった。


全員 年齢が若くまだまだ子供と言っていい 範疇に入るので まだよくわからないが 5年後10年後になって街を歩いていれば 10人か10人ふりかえるような美人さんばかりになっているだろうことは想像に難しくない。 今の 状態で既に子供のアイドル よりもはるかに可愛いのである。


いい年をした大人が メイド喫茶などにはまる理由がわかるような気がする 。思わずご主人様と言われてメイド喫茶にいるような気分になった。 私自身メイド喫茶には入ったことはないがテレビで見ていたのを思い出しこんな感じかなーと思ってしまった。 アルバイトの女の子のビジネストークとは全く違いとても感情のこもった挨拶であった。


まあそれも冷静に考えたらわかることで子供たちの今後の生活についてはすべて主人である私にかかってくるのである。さらに 私の不興を買うことになったらどのような扱いを受けるかも あいてるとは想像できるのかもしれない。 しかし私自身そんなひどいことは何もするつもりはなく こんな可愛い子とずっと一緒にいられるなら夢のようだなぁとくらいしか思っていなかった。 でもこんなにかわいい女の子たち5人にかしづかれた生活を送っていたら人間ダメになってしまうかもしれないなーなどとも思った 。


ぼーっとまどろみながら考えごとにふけっていると ミイから 声がかかった。


「ご主人様朝ごはんはどうされますか 材料をいただければ私達で作らせていただきますが?」


と声がかかる。 確かにそうでこんなところでまどろんでいても仕方がない早速行動を開始することにする。

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