第20話 子供たち

獣人族の子供達をよく見てみる。 見ていて最年長の子が 猫族の女の子で 名前がミイ。 年齢は14歳で もう一人の女の子が 最年少の狐族で 名前が ルナ だった 後は 犬族のワン13歳 たぬき族のトン 13歳 猫族のミケ12歳 それから犬族のコン十一歳 猫族のタマ 十歳であった。


子供達は皆同様にガリガリに痩せており髪の毛や顔もとても汚れていた。 これからどうしようかと色々と考えたがしばらくこの村に止まり 今後の準備をじっくりと整えていこうかなと思った。 特に鑑定スキルのレベルが上がったことでかなり細かなスキルの説明。 それから魔法などの説明もかなり細にわかることのなった。 子供達についても身だしなみを整えて 食事もしっかり取らせて もっと体力をつけさせる必要があった。


魔法やスキルについてももっと研究を重ね。さらにこの国についての情報も 色々と知らないといけない。 またこの世界についての 様々な常識についても 私は全く理解していないのでそういったことも 教えてもらわないといけない。 現在では奴隷商人というちょっと人間的に問題のある職業となってしまったが なんとかなるものだなあと思った。


実際子供達に首輪をはめる際はかなり手が震え そんなことをしないでもいいのではないかと思ったのだが この世界ではどうやらこういった行為が常識的に行われているようで また奴隷についても 貧しい家が 親も子供も共に生活していくための生活の知恵といった側面もあるようだった。 実際面 奴隷の買取の時に こちらとしてもかなり抵抗があったので そんちょうや村人たちと 色々と話し合うことができた その時に知ったのだが こういった寒村では 奴隷売買は当たり前のように行われており。 農作物が不作だった場合は 奴隷として子供を守らない限り親も子供も共に 餓死してしまうことになると言う 。地球にあてはめて見ると中世の世界というよりも更に昔の世界にあたるのではないかと思えた。


実際面15人も買い取るつもりはなかったのだが 少なくとも自分と共にいれば 野菜はともかく肉類の食事については いくらでも供給が可能なので それで生きていけるのならば 共に生きていこうと考えたのである。 当初考えていた計画では 2、3人の 奴隷を購入し知識面や この世界で生活するための必要な事を色々と教わる事を考えていただけであったが深蓋を開けてみると この世界の想像以上の貧しさ 生活の苦しさ 人々の生きていく上での 覚悟の 強さを思い知った。

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