ふみはずした・・・

第18話 奴隷商人

村長が前に進みてたので私は 村長の前に進みでで


「自分が商人であり商品をたくさん持ってきた」


と伝える。


「買ってもらえる商品があれば 買ってほしい」


と伝え。 スルト村長はとても驚いた様子で


「あなたは随分若い容姿に見えますが 一体何歳で本当に商人なのでしょうか。」


と聞かれる。 ある程度は予想をしていたが やはり突っ込まれたので正直に名前と年齢を答える。 職業に就いては 商人の称号を得るには実際に物を売買すれば商人の称号を得ることができる。と 鑑定スキルさんのおかげでわかっていた。ので 職業については 言葉を濁しておく。実際に商品を売買した後で承認の称号を得てから 話を進めても良いかなと思い。この場はそのようにする。 商品については事前に馬車の中に戻してあり 馬車の中の箱に設置しておく。


現在持っている商品についてはその場で大声で口頭で説明する。 説明するとまず村長が話に乗ってきて 塩について聞いてくる。潮はどんな状態でどれだけの量があるのか。と聞いてくるので 馬車の中の塩の入っていたらこの前に進み出て計量用のスプーンを取り出す 。そのスプーンを箱の中に差し入れ。 アイテムボックスの中からスプーンの上に塩を取り出す。 実際がこの中は空っぽでアイテムボックスから出すふりをする。 ことによって交渉中の盗難などを防ぐ予定である。 特に高額商品である塩や金属製の 農耕具などは全てアイテムボックスに収納してあり。空の箱を置いてその箱の中から取り出すふりをしてアイテムボックスから出す予定である。


商品の値段などについては 鑑定レベルマックスのスキルによってだいたいわかっている。ので安心である。 また ゴブリンの魔石などやうさぎの死体なども大まかな金額が分かっている。のでこの際一緒に販売する予定である。 特にゴブリンやうさぎなどは森の中に入ればいくらでも取れそうなので 全てを放出するぐらいの気持ちで販売するつもりである。


まず最初にスプーンに乗せた塩を村長に見せると


「この塩はとても高品質で 良いものだと言ってくる。」


しかし実際に自分の鑑定スキルで商品を見てみると品質的には普通品質となっている 。おそらく今まで親子の犯罪者から この塩が高品質の塩であると騙されて買わされていたのだろうか。と思われる。 かわいそうなことである。 村長から塩の売買を持ちかけられる。が金額的に鑑定スキルで都会の相場のおよそ2倍以上の金額を提示される。のでさすがにそれは申し訳ないので 都会での流通価格の3割増し。まあここまでの運搬コストを考えて3割増しで販売してあげるとたいそう喜ばれた。


村長から塩の金額を聞いた村人たちがこぞって塩を買いに来る。 村長は代金を現金で支払っていたが 買いに来た 村人たちの中には現金を持っておらず。物々交換を持ちかけるものが多い 。交換品については 農作物が多いが 出来があまり良くなく。 明らかに痩せた野菜などがほとんどであった。 鑑定スキルを 使ってみたが おおよそ金額に見合うような商品ではなく、 原価割れしそうな商品ばかりだった。ので申し訳ないが マイナスになるような商品については全て断って しまった。


なかにわ貴金属や指輪ネックレスなどを持ってきて交換しようとするものもいたがほとんどがイミテーションと言うか大して価値のない商品が多かった 。中に一つだけ本物の 宝石の首飾りがあったのでそれについては鑑定スキルを使い商品の金額とまた先方の希望する金額を 考慮に入れて少し色をつけた 金額分の商品を渡しておいた。


少し色をつけた金額と言ってあるが 鑑定スキルを使って鑑定した商品の金額よりはかなり安くしかし先方の希望する金額よりはかなり色のついた金額分となっている。 金額を提示した時に相手の 男がかなり喜んでいたので良い取引になったと思う。 かなり時間が経ってきて現金の取引も終わり 農作物での取引は よほど有利な条件でない限り 断らせてもらった。


すると 村人たちは子供を連れてきて 事情を説明します。


「 この村に子供たちを置いていても 食料不足で生きていけない」


こと。さらには


「 税金的にも納めることができないため 安く買い叩かれる可能性が高い」


ということ。で かなり


「良心的な金額を提示している私に買い取ってほしい」


と話を持ちかけてくる。


自分のステータスを確認してみると 商品を売買したことによって商人の称号はすでに手に入れている 。そして奴隷売買をもちかけられたことによって称号欄にグレーの 色で奴隷商人の称号が既に映うっすらと浮かんできている。 おそらくこの売買を 完了させることによって奴隷商人の称号が手に入るのだろうと考えた 。そして鑑定スキルを使い 先方の希望する金額を 調べその金額に 50パーセント上乗せする形で 金額分の商品を渡す。 すると村人はたいそう喜び 子供をこちらに差し出し


「この子をお願いしますと頼み」


商品を受け取っていく 。


最初に買い取った子供については名前がマルス男の子で13歳 かなり痩せており 手足もガリガリて 見た目にも可哀想な状況であった。 そこでマルスを馬車の御者台の方に連れて行き御者台に座らせて隣にまるやけのうさぎを一匹出す。 そして ゴブリンから回収したナイフをアイテムボックスに入れて綺麗にクリーニングされた状態のものを渡し


「自分で切って食べるように」


言いつける。 するとマルスは大喜びになって 、大声で感謝の言葉を述べ右の後ろ足をナイフで 苦労しながらもなんとか切り取り。 大きな口を開けてかぶりつく。


それを見ていた他の子供達もよだれを垂らして


「私も食べたい」


と 親に すがりつくような子供も何人かいた 。そして親御さんの希望する額の大体50%を上乗せしたような金額で子供たちを次々と買って行く。途中でステータス画面を確認すると奴隷商人の称号がついていた。 確認したが人買いの称号はついていなかった 。もともと馬車にあった商品はほとんどなくなってきたのでアイテムボックスから ゴブリンや ツノウサギの 死体を出してくる 。そして


「この角ウサギたちも販売する」


旨を伝えると 買取を希望する村人たちがこぞってやってくる。


最初に村長がつのウサギを丸ごと一匹買い取っていく。さすがに村長だけあって現金で支払いを済ませる。 そこからは 少しずつ買い取るものもいるし または子供と交換で 買って行くものもいる。 そもそももともとは元手のかかっていないゴブリンや角兎なので 相場よりも少し安めの金額で大放出することに決めた。 肉たちは 大好評で飛ぶように売れていき そのウサギは全て完売し こちらにはまた何人かの子供と売れなかったゴブリンの死体が残ることとなった。


御者台の方に移って見ると 今迄買いとった子供たちが仲良く ツノウサギの肉をナイフで削って食べている。 すでにほとんどツノウサギの肉がなくなっており骨ばかりになっている。なんとなく悲しそうである。 すでにアルスはお腹いっぱいになったようでみんなのために うさぎから肉をこそげて、できるだけ平等になるように分配している 。しかしながらほとんど 肉は なくなっておりもうほとんど食べるところがない状態になっている。


あまりにも可哀想なので 新たなウサギをつかまえてこようかと考えたが、その前に隷属の首輪をはめるのを忘れていたので 順番にハメて行くことにする 。確認したところ子供の人数は 全部で15人で そのうち10人が一般奴隷として買取、残りの5人については借金奴隷として買い取った。 なので一般奴隷については黒い首輪をつけ 借金奴隷の5人については 赤い首輪つけた。 そして針で 私の指に傷をつけて、いってきづつ 輪の紋章の部分に血を垂らして行く。たらすと首輪全体がピッカーと光輝き光りが収まると少し緩めに首にかかっていた首輪が首にしっかりとフィットするような形で装着されているのがわかる。


全員に 首輪がしっかりしっかりと装着されたことを確認すると


「 馬車の周りで待っているように」


言いつけて私は村の外に出て森の中に入っていく。 30分ほどかけてうさぎやゴブリンを探し ゴブリンは剣で倒し 、うさぎは半分を火の魔法で倒し残りを剣で倒した 。そしてそれらは全てアイテムボックスに入れ 再び村に帰る。 子供たちには丸焼けで丁度食べ頃になったうさぎを二頭渡し、マルスに


「ナイフで とりわけて平等に配るように」


指示を出しておく。

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