第17話 お礼の品

とりあえず問題がほとんど解決してきたので 夜の暗い 状態ではありますが 村の方に進んで行くことに決めました。 馬車についてですが とりあえず荷物を全てアイテムボックスに収納してみると 残らず全部入りました。 アイテムボックスで確認してみると商品の名前や種類個数なでも 全てリストに現れて とてもわかりやすい状態になりました。取り出したりするものもとても簡単に行えそうです。


そして馬についてですがかなり無理をさせることになるようですが回復魔法をかけて頑張って歩いてもらいます。馬車の操縦についてはお昼の時点で世間話のついでに簡単な操作方法を聞いていたので やってみると簡単にできそうでした。 ちなみに馬車の幌の部分なのですがどうやらセパレート方式で取り外しが可能なようなのでアイテムボックスに入れてみると簡単に入りました。 アイテムボックスの容量がかなり怖いことになっているようです。 とんでもない量が入っています。 かなりの軽量化になったので 馬君の負担はかなり軽くなっているようです。そして回復魔法をかけたことによりとてもうまくは元気になりました。


そしていよいよ出発することになりましたが いびきをかいて寝ている二人をどうするか 見てみると最後にひらめきました。 どうせならお土産を置いて行ってあげた方がいいかなと思い 剣で 仕留めた方のうさぎを一匹取り出します。 そしてその場で首をはねて 血を大量に 出させます 。その血を二人にたっぷりとかけておきます。 一匹目のウサギの血抜きが完了した時点で二匹目と交換してアイテムボックスから取り出します。そしてその二匹目の血も二人の周りに大量にまいておきます。


血の匂いに誘われて肉食系のモンスターがやって来やすいように撒き餌の代わりに血を撒いておくことにしました。散々な目に合わせてくれたのでささやかなお礼として置き土産をさせていただくことにさせてもらいました。 おきみやげの設置が終わったので いよいよ村に向かって出発しようと思います。


馬君には頑張ってもらって定期的に回復魔法をかけます。 もちろん自分にも定期的に回復魔法をかけることによって眠気がすっきりして疲れが取れていきます。 新たな発見ですが回復魔法さえあれば眠らなくても済むかもしれません。 そして只管進んでいくうちに夜が明けてきます。


空が白んできたあたりで 小さな家が前方に見えてきます。 小さな家が30軒ほど並んでいてその周りには粗末な木製の柵が 周りをすっぽりと被っています。 さくと言っても木製でそれほどの強度があるようには思えませんが ないよりはマシ程度なさくなのでしょう。 村が見えてきたあたりで馬車を止め休憩と食事にします。ややあきてきましたが、アポ‐のみとウサギ肉です。


食事が終わった頃に は太陽も上がり 鶏のような鳥の声が聞こえてきます。 おそらく村で飼っている鳥なのでしょう。 日が上がったので 気を引き締めて村の方に出発していきます。 さすがに田舎の村なのか皆さん朝が早い様子で 村には 大勢の人が見えます。 村から馬車が見えていたようで 村に着く頃には出迎えの方が何人も来られていました。


村の前には男性ばかり20人ほどならびその中央には年配の男性が一人たっていました。その男性を見てみると 名前が


「ピッカー・年齢66歳・称号が村長」


となっていました。

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