第16話 新たな職業へ

とりあえず方針としては 今までと変わらず。 村に向かって進んで行くことに決めた。 ただ問題点としては 犯罪者親子の 身の振り方である 。完全な犯罪者で私的には完璧にアウトなのであるが それを証明しろと言われて実際には証明する手段がないのでそこに問題がある。 では実際面どのようにするのが良いのか考えてみると 取れる選択肢はそれほど多くはない。


まず一つ目としては無罪放免。これについては自分が散々な目にあわされているので 気持ち的に許せない。 二つ目としては この縛ったままそのままほったらかしにする。 これについては かなりの部分で運任せになってしまう誰かが助けに来るかもしれないし 一晩経っても無事に 生きている可能性もあるからである。 みっつ目としては 例の隷属の首輪というものをつけてみるということである。 これについては隷属の首輪を実際に使ってみて実験できるというメリットがあるが、正直いらない 。こんなおっさんとおじいさんの 奴隷はいらない。


四つ目としては ロングソードで首ちょんぱである。これについては 実際自分自身が殺人に及ばないといけないというとてつもなく大きな マイナスの メリットがある。 まあこのような殺伐とした世界に来た以上いつかは 手を染めないといけない行為かもしれないのでここで 身の危険なく行えるというのはメリットかもしれないが。 現場 殺人に手を染める勇気は今の私にはない。 なのでよっつめは却下された。 ということで消去法的にこのまま放置ということ に決定する 。そうなってくると他の問題点としては 馬車である。馬車をどうするかという事が問題になってくる。 まあ選べる手段としては放置するか持っていくか二つしかないので持って行くことに決める。


ここからは想像にすぎないが恐らくこの先にある むらはかなりの 寒村であり、物資的にもかなり不足していることが予想される。 この二人の奴隷商人はこの物資不足の村を 訪れて、村人の貧困を逆手にとって 安く奴隷を入れようと考えていたのではないだろうか。 それならば村に物資が届かないというのも村人にとってかなり困ることになる。 そういったことで村人も助かる。 私としても 今後の生活の糧になる。犯罪者親子にとっては 行なったことへのペナルティーとして 馬車ごと持って行かせていただくことに決めさせてもらいました。


ということで 馬車の中にあるものを改めて行きます。 あるものとしては塩や保存食さらには隷属の首輪がたくさん入っていした。 他には鉄製の刃物や 農道具も入っていました。 そして肝心の問題の 隷属の首輪使い方などについてですが 結構簡単に解決しました。 と言っても鑑定スキルなのですが・・・。使い方としては


「奴隷商人が 首に巻き主人になる人間の血をいってきたらすことで奴隷契約が完了する」


ということになっているようです。本当に鑑定スキル反則です 。


さらに奴隷商人が首輪をはめないといけないという縛りについても 鑑定スキルのおかげで簡単に解決しました。 犯罪親子二人を見て職業の 称号の所に鑑定スキルを働かせることで スキルの取得方法が分かるようになりました。 ちなみに奴隷商人については


「実際に 奴隷の 売買交渉を完了することで取得できる」


ようです。 ついでに 人買いの 取得条件も調べてみると 同じく「奴隷の売買交渉を完了させることで 取得できるようです。が、その際に 不当な 金銭の手引きを行ったり、不法な取引を行った時に人影の称号がつく」


そうです 。ちなみに行商人の称号については


「三つ以上の集落におも向き 商品の売買を行うこと」

によって称号がもらえるようです 。



とうとう人身売買に手を染めることになるのかも・・・。

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