第9話 覚 醒

「 テレッテッテッテー」


又例の変な音楽がなって レベルが上がったようだ。 しかし右手が痛い激痛だ。 慌て


「ヒール」


と唱える。 すると驚くほどに痛みが引いた。やばいぐらいに赤く腫れていた右手が元の状態に戻っていく。 明らかに毒蟲にやられたように手がすごく腫れていたのだが ビールをかけただけで治ってしまった。 毒を受けたであろうということを意識 していた状態でビールをかけたので解毒の効果も現れたのであろうか。 不思議な現象だが実際そのようになったので 現実を受け入れておく。 どうやら完全に目が覚めたようだ。


いつのまにか眠ってしまったようで気づくとよがあけていた。 周りを 見回すとすがすがしい朝の 香りがする さらに木下には 10匹ほどのうさぎが うさぎがたむろしている 木の実や草を食べているようである。 このように見ると可愛らしい景色に感じるが うさぎの大きさは中型犬ほどもあり額からは角が生えている。ツのうさぎである どうしようか悩んだがこれもいい機会なので ファイヤーボールと剣で倒すことにす ル。


音を立てないように気付かれないように静かに木のつるを剥がしていき つるをアイテムボックスにしまう。 それから


「ファイヤーボール」


と念じて 狙いを定める。 その時にふと考えが思いつき もう一度さらに


「ファイアウォール」


と念じてみる 。するとどうしたことか頭にもう一つファイヤーボールが発生する 。それに味を占めた私はもう一度


「FIRE BALL 」


と念じてみる。すると三つ目のファイヤーボールが頭の上に現れた。 私は有頂天になりこの三つのボールで3匹おし止めようと思ったが 狙いをつけるのがなかなか難しい。 なんとか一番近くにいる3匹を睨みつけ。 飛んでいくように念ずる 。なんとか2匹は当たったが一つは外れてしまう。 なかなかに難しい さらに狙いをつけるのにとても疲れる 。精神的に しんどいのであるおそらくまだ3発まとめて打つのは レベル的に無理があったのであろう。


ファイヤーボールを外した一匹は 逃げ出してしまう。 残る7匹のうち 三匹も逃げ出していく。 4匹は何が起こってるのかわからないようで戸惑った ような感じである。 私は慌てて


「 FIRE BALL 」


と二度となえ 逃げ出した 4匹のうち遠くにいる方の 2匹に狙いを定め発射する。 二発だったら かなり簡単なようで狙いを違えることなく 2匹とも が燃え上がる。 さらに次の2発で逃げ出した残りの2匹も 火だるまにする。 かなり高さがあり怖かったが枝から飛び降り。 一匹の角兎の胴体に降りる。 重力によって加速した体重に負け飛び降りた際に一匹が 絶命する 。剣を抜いて残る3匹を きるきるきる。 三匹全てを切った時には 戦闘中もなっていた例の


「てんてんてん」


という不思議な音楽が 聞こえてくる 全部で3回ほど微妙に細部が違う音が聞こえてくる。


ステータスの呪文を唱え ガラスの 板越しに周りを偵察しながら 昨日と同じ方向に進みだす。 レベルが三つ上がっているのでステータスを三つと スキルレベルを上げることができる。 何をあげようか じっくりと考えながら ひたすら歩いて行く。 歩きながら色々なものを鑑定していく。 そこらに生える草や木、石ころまでも鑑定していると色々なものがあって楽しい。 中には薬草といったものや どく草、 様々な薬のもとになるような 植物もたくさん生えており、また木の上には 昨日は気づかなかったがりんごに似た木の実などもなっており。それらもアイテムボックスに入れておく。鑑定すると


「アポ‐の実。食用可あまくておいしい。」


とでる。


アイテムボックスも色々調べてみたが地面に生えてる草をアイテムボックスに入れることはできない。が 地面から引き抜き地面から離れた瞬間からアイテムボックスに入れることができるようになる。 また木の実なども 木についた状態では取ることはできないが、木からもいだ状態、または枝ごと切り落とし 木から枝が離れた瞬間から アイテムボックスに収納することが可能となる。 朝ご飯代わりにアポ‐実と ウサギの足をかじりながら 昨日と同じように道をひたすら進んで行く。

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