第6話

今日はちょっと体調が悪いバー。なので車イス使用。

「あーーー!!痛い痛い!!」

ベッドから車イスに移る時、顔を思いっきりしかめて腰に手を当てるバー。

「ちょっと手を貸して……」

「腰がスゴイ痛そうだねー」

「いや、腰は痛くないの。もうすぐ痛くなりそうなだけだから大丈夫よー。」

ヨイショ!と、車イスへ。

「イタタタタ……痛い痛い!!」

と、腰に手を当てる。

「やっぱり腰が痛いんだ!」

「いや、腰は痛くないっつてば!痛くなりかけてるだけだってば!」


次の日。

トイレに座る時

「イタタタタ……いったいわー」

「また、腰?」

「また、って……腰は痛くないよー

痛くなりそうだなーと、思ってるだけ。今は痛くないから。」


夜。

ベッドに横になる時

「痛い!!うーーー」

「またまた腰………じゃなかった。腰は大丈夫だねー」

「そうそう。腰は大丈夫だから。

痛くなりそうなだけ……おやすみ……ううっ……大丈夫大丈夫」



今日は13日の金曜日。

「それがどーしたって言うの?」

「何だか怖くない?」

「怖くなんかないわ。だいたいなー私の若い頃はなー13日が金曜だろうと土曜だろうと火曜だろうと関係ないわ。だいたいなー」

ピンポン~パンポン~

「あ!誰か来た!また、後でねー」

「ちょっとーまだ話しは終わってないよー……」

「ごめんなさい~~~ちょっと行って来るね~」

「ほんまになー辛抱のない子やわ……今からがおもしろいのに。残念でした……」



トントン(お部屋をノックする音)(シーン)

トントントン!(シーン)

トントントントン!(シーン)

ドンドンドンドン!!(シーン)


やっと少しドアが開いたのでスキマから中を覗くが誰もいない・・・

と!!

スキマの一番下に・・・いた!バーが!・・・

ドッキー!!

「あんまりドンドンドンドン叩くからあけてあげたのよ。」

「あ!やはり居たんだ!ドンドン叩いてごめんー晩御飯ですよー」

それにしてもなぜにドアの一番下から顔だすかな?



「おっそいわー!!」

「何が?」

「昨日マヤちゃんが私のお尻拭くタオル取りに行ったまま帰って来なかったじゃないの?ずーっとお尻丸出しで待ってたのに……」

「えっ?昨日?……」

「そう!昨日からずーっと」

「昨日から待っててくれたんだー

でももうお尻はキレイだし丸出しにもなってないからね。安心してください!

じゃ、今日は今からあったか~~~いタオルで顔拭こうか?スグ!持ってくるからねー」

「ほんとに?今日こそはスグ!!来てねー」

2分後。

「おまたせしましたーあったか~いタオルだよー」

「まぁ!なんとはやっ!ビックリしたわ」




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