第5話
あれから2日後、ディセンターに行く日。
「バー、先に熱を計っておこうね」
「36·3℃、お熱、大丈夫で~す。」
「いやいや、それはウソや!もっとある。もっともっとある。ほんとはもっとある。はず!」
「え?じゃあもう1回。・・・
やはり36·3。大丈夫ですよー」
「いや、それはウソや!と言ってるでしょ!私が言ってる事がほんとの事よ。だってしんどいんだから。朝ごはんいらん。もっと寝るわ。」
・・・
いったい、ディセンターを休みたいのか楽しみにしてるのか。わからない・・・
高齢者ってめっちゃ早起きであまり寝ないのかと思ってたけど……意外とよく寝るんだー
朝も遅いし……
「取り敢えず今日もディセンターはおやすみの連絡しとくね。」
その日の夕方
「バー、お風呂に入ろうか?」と、部屋に入るとスゴイおかきのにおい。
おかき食べながらテレビ見ながらうつらうつらしてるバー。
ハッ!!と、目覚め
「なに?なに?なに?どーしたの?何か用?」
「お風呂です。この部屋スゴイにおい!」
「へ?なになに何のにおい?まさか、加齢臭?」
「ま、加齢臭通りこしてバーさま臭かな?
って、おかき、おかきのにおい。今食べてたやつ。」
「おかき臭かぁ…良かった良かった。食べ!食べ!食べ!ほら、食べて行き。美味しいおかき。」
いきなりお口に2つのおかきが・・・
カリカリカリカリ・・・
「うん。香ばしくてとってもうまい!また、ちょうだいね。ササッ、お風呂に行きまひょ。」
無事お風呂の後は晩御飯。
ごはんの度にごま塩をかけるバー。勝手にかけるとスゴイ事になるのでいつもしまってある。が、ついつい出し忘れてしまうごま塩。
「あ!また、ごま塩さん、忘れてたわ。取って来てー」
毎日毎日忘れる。
「こんなに忘れるならエプロンにごま塩さん。って書いとこうか?」
「……知らん人が見たら私の名前はごま塩さんだと思われないかな?」
「プッ!!知らん人って誰?みんなバーの名前知ってるよー」
「そうやなーそしたら書いといて。ごま、塩子さんやな~」
それからはごま塩忘れる事はなくなった。と、言いたいところだけど・・・やはり
なぜか忘れられるごま塩さん・・・
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