第4話

カバンを持ちコートにニット帽姿で部屋を出てきたバー。

「新年早々、どっか行くの?」

「ディセンターへ行って来るね」

「今日は1月1日。休みでしょ?」

「いや、あるの!」

「いやいや、あさってからでしょ!」

「今日だろ!!」

「あさっての3日からって書いてるよー!」

と、窓の外からおっきな声が···

「行きまひょ!!今日やでー」

見ると杖をついた近所のバーさん。

「ほら、見てみ。やっぱり今日や!」

「今日やでー!忘れたんかぁー!」

「今行くからなー!」

バーもバーさんも間違ってる・・・

「はよしてやー行くでー待ってるでー」

「いや、ディセンターはあさってからですよー3日からよー」

「いや、今日や!はよして!行くでー!行くでー!」

「ほら見てみ。行って来るわ!はよ行かな!」

「だから!違うってば!あさってから!」

「行くでーお~い!!はよはよはよしてやー」

「よっしゃー行け行け行け~~~!!」

「・・・」

とりあえずバーさんを説得して帰ってもらってからバーを説得しょう・・・

そうしょう・・・



そして!やっと3日がやって来た~

待ちに待ったディセンター!

「バー~行こうか?」

と、部屋に行くとまだパジャマ・・・

「は?今日か?今日行くの?」

「そう!用意して着替えて行こう!」

「・・・明日じゃないの?」

「今日!!」

「今日か・・・今日は行きたくない・・・」

「えっ!!?待ちに待ったディセンターなのに?」

「だから・・・今日は行きたくないのっ!」

と、布団に潜り込んでしまった・・・

「なぜに?・・・」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る