第14話 いつでもいっしょ♡

 私、明海?花梨! 花も恥じらう普通の高校生!


「ふふふ、だ~りん♡」


 チャイムが鳴って授業に遅れそうになってもうたいへ~ん♡ 今大好きな人と教室にむかってる最中です


「もうこのまま時間が止まってしまえば良いのに♡」


「止まってたまるか! もうお前の教室は直ぐそこだぞ!さっさと離れろ!!」


 そんなつれない事を言う私の愛する人、武藤・藍人。でも離れる気など全然ないのだ☆


「だ~め、ちゃんと教室まで送ってくれなきゃや☆」


「だったらせめて腕の力だけでも緩めてくれませんかね・・・ッ!」


 そう言って私を引きはがそうとする藍人、そして背中のお邪魔虫が


「そうだよ!アイちゃんから離れてぇ~ッッ」


 非力なその小娘が私と藍人を引き剥がそうと無駄な抵抗をする。だが私たちの仲を引き裂くなど不可能! なぜなら私と藍人の間には!・・・今のところ特に何も無いけど、と言うか告白して振られて? 気のせいだよね! 後でじっくり話し合おうとかとういう話だったよね! そう、まるで結婚の日取りを決める様に


「きゃ~♡ もう大胆なんだから!」


「勝手に妄想の世界に入って何言ってるんですかね!? なんか怖いんだけど!!」


「こらあなた達! 何してるの、早く教室に入りなさ・・・」


 藍人が大声を出すから先生が教室から出て来ちゃった。すると藍人は魚をのどに詰まらせた水取りの様な声を出して先生に話しかけました。私を庇ってくれるのね!


「先生ッ、助けて・・・・」


「武藤君!? その背中の破廉恥な物体と背後霊は何なんですか!?」


 破廉恥の物体? 一体何の事だろうと考えていると、お邪魔虫が先生に発言した


「明海さんがアイちゃんから離れないんです!先生も手伝ってください!!」


「ちょっと御剣さん!あまり力を入れるとリボンが!」


 リボン?そうだったわ!私医務室からずっとこんなリボンを身体に巻いただけのはしたない格好で!っと、やっと悟った私ですが、気づいた時はもう遅く


「パラリ・・・」


 リボンが私の身体から解けちゃった! そして彼以外の男の肌を見せるわけにはいかないと、私は彼から渋々手を放し身体を隠して座り込んでしまい。先生の質問に簡単に答えた


「制服はどうしたの!」


「医務室に置きっぱなしです・・・。ははは」


 私の答えを聞くなり、先生は私の身体を鮮やかに縛り直し拘束。そのまま私を引っ張って


「この時間は自習です! 明海さん、ちょっと職員室に来てもらいますよ。 武藤さんと御剣さんにも後で事情を聞かせてもらいますからね!」


「「はい先生」」


 そう生徒達に言い残し、私を引きずって職員室へ・・・。というか縛りが鮮やかすぎ!


「先生!縛りが絶妙で食い込んじゃう! 大事な所が締まっちゃう~ッッ」


「我慢しなさい! リボンは強化しておきましたから解こうとしても無駄ですよ」


「そんな! しまっちゃうぅ~!!」


 私の声を無視されてそのまま職員室に連れて行かれることになってしまった

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