第7話 戦いの行方

 戦闘が白熱する決闘


「落ちろガガトンボ!」


 明海のトゲの付いた球体に長い鎖の付いたアニメでよく見る、西洋武器のモーニングスターもどきの謎ハンマーがエネルギー波を放ちながら士道を襲う! それを士道はひらりと躱しライフルに付いたビーム銃剣で突撃し明海を襲う


「ガガンボとカトンボが混ざってますわよ!」


 そうやって接近する二人に工藤が粒子砲を放て一網打尽を狙った


「僕を忘れてもりゃった困るぜ! マジカル粒子砲発射!」


「レディ!」


 明海と士道は粒子砲を躱し、二人は工藤に攻撃した


「女の戦いを邪魔をするな部外者が!」「ゲストだからって調子に乗るなオカマ野郎!」


「ドオオオン!」


 二人のミサイルとライフル射撃をどうにかバリアーではじき返した


「ふははは!効かぬぞ小娘共! ・・・だがもうエネルギー残量がッ」


 工藤先輩だけでなくどの機体もエネルギーが少なくなって低空飛行していた。爆風で煙が舞う中、里香はサブアームのレーザーを幾つも放ち応戦する


「えいっえい! あ~もう!操作が難しくて当たらないよ~ッッ」


 レーザーが幾つも輝き、ミサイルの火薬が閃光と煙を充満させ、色彩豊かなビーム兵器が飛び交い、客席に張られたバリアーが流れ弾を受け止め激しく発光する。・・・・その光景はまるで!


「これはもう、ドライアイス焚いてレーザーで飾ったコンサート会場じゃねぇか!」


 武藤の叫びが虚しく響く。実際観客の何人かはサイリュームを振って応援していた


「ゴー!ゴー!AKEMI!」

    「やっちゃえSI、DO、O!」

  「リカちゃんガンバレー!」

「あの魔女っ娘お前が求めてた男の娘じゃないか?変身前もそれなりに可愛いし」

 「女性向けの男の娘は筋っぽくて生理的に受け付けませぬ」


 その応援の様子を見た藍人は突っ込まずにはいられなかった


「何でそんな物あんだよ!」


 藍人がそう思って会場をよく見てみると有る物を発見した


「サイリュウム、キャラ物の団扇に扇子~、魔修羅路まんじゅういかがっすか~♪」


 藍人が発見した売り子に叫ぶ


「幸次ぃ!お前なんで売り子しんてんだよ!」


「あ、藍人! お前もまんじゅう買うか?」


「いらん!これ以上俺の食生活に炭水化物を増やすな!」


 藍人が幸次に文句言ってると、司会の葛木が部員と話してるのを発見した


「次、この曲流しといて」


「はい、部長!」


 藍人は突っ込んだ


「さっきからそれっぽいBGMが流れてるのはお前の仕業か!」


「だって、こっちの方が受けそうだったんだもん。おっと!ここで士道先輩が攻めた! ジョーカーの武藤さんは参戦しないんですか?」


「やらんわ!そして思い出したかのように司会に戻るな! ・・・って、あ!」


 決闘会場の方を見ると明海の機体はから火が出ていた。それを見た司会の葛木が疑問を口にしドクターアキバが解説した


「あれは危ないんじゃないでしょうかアキバ博士?」


「一定のダメージがを受ければ安全装置と会場の回収システムが働いて回収する手はずになってる!安心しろ!」


 アキバがそう言った直後に明海は他の選手の攻撃から逃れる為高度を高くとり


「バキン!」


 機体が折れてパイロットの明海が空中に放り出された


「きゃああああ!」


 そのの光景に気付いて工藤先輩が魔法で助けようとしていたが、機体が邪魔で上手く発動できない様で毒ずいた


「魔法を不必要に発動させない為の安全装置!? 科学部の奴ら余計な物を!」


 工藤先輩は無理矢理期待から降りようとしていた。それを見た藍人は行動を起こす


「転校生! 機体借りるぞ!」


 武藤は用意されていた機体に飛び乗り会場に乱入し、落ちそうになる明海を受け止めた


「大丈夫か!」


「はい♡ ありがとねダーリン☆」


「おまえな、もっと緊張感を・・・」


 いちゃついて来る明海に嫌な顔をしながら注意する藍人には構わず、会場は盛り上がりを見せた


「ここで武藤選手乱入! 工藤先輩と明海選手は機体から降りたので失格でーす」


 藍人はその実況を苦い顔で聞いていた


「お前らがもっと緊張感を持て。場外に出るぞ」


 藍人の言葉に明海は首を振って甘い声を出した


「いやん、このまま私をさらって♡ それに油断してると危ないよ」


「なに?」


 明海の言葉を聞いて藍人は少し混乱したが、直ぐにその意味を理解する事となる


「隙あり!」


「ガギン!ギャン!」


 士道のライフル攻撃が藍人の機体に当たった


「つッ!? 流れ弾じゃない!狙って撃ってきやがった!」

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