第5話 序盤に決闘はお約束
俺の名は武藤・藍人。転校生が挨拶してる最中、友人に言われ廊下の方を見ると今朝のショッキング痴女ピンク女がこちらを見ていた! なぜここに!?
「たのもー!」
しかも、そう言ってショッキングピンクはいきなり教室に乱入して来る始末・・・なんだこれ?
「私とこのクラスの転校をかけて勝負よ、転校生!」
転校生、士道さんは首をかしげて乱入者に言う
「えっと…貴女は?」
「転校生よ!」
乱入者の答えに教室内が騒ぎ出す
「転校生が二人?」
「どういうことだ?」
「さあ?」
「おとこの娘じゃない。メスはチェンジで」
騒ぎの中、要先生と教室に入って来た
「ちょっと!なんですか貴女は」
「明海さん!何やってるんですか!」
先生が止めに入る中、幸次がヘラヘラ面白そうに手を上げて発言した
「せんせ~。もう決闘させてしまえば良いんじゃないでしょうかぁ~」
そう言って茶化しやがった幸次の上げた腕を掴んで止めに入ろうとしたが
「そうですね。今日転入して来たばかり転校生といえどウチの生徒、転校生の紹介も兼ねて決闘するのもいいかもしれませんね。」
「この場で収めても遅かれ早かれ何かしらの洗礼は受けるでしょうしいいでしょう。二人とも異存ありませんね?」
先生達は納得してしまった
「望むところよ!」
「一方的に売られたケンカですけど、いいでしょう。いつかやってみようと思っていた所ですわ」
転校生二人もノリノリである
「では生徒会役員を呼集し決闘内容を決定します!発表は一時間後! 二人ともつい来なさい」
白城先生がそう宣言して二人を連れて行ってしまった
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そして色々あって一時間後
「さあやって参りました!マシュラ決闘会! 司会は毎度おなじみ
俺はその会場の特別席に座らせられながらぼやいた
「うわ・・・本当に始めちゃったよ」
そんな俺をの事など構わずに司会進行がドンドン進んでいく
「今回の決闘の内容は会議の結果、科学部が開発したアーマードマシンによる戦闘に決定しました! 今回の対戦はなんと今日転入したばかりの転校生二人! 先ずは明海・花梨選手の入場です」
司会がそう言うと決闘会場のリングの床が開きショッキングピンクが出て来た
「頑張ってやります! 私が勝ったらあの教室に転校するのは私よ!」
そう宣言するピンクは光沢のある化学繊維でできたタイツの様なスーツに申し訳ていどのメカパーツをくっつけたパイロットスーツを着て、赤を主体としたカラーの刺々しいハンマーと持ちミサイルランチャーを背負ったロボットに乗っていた。それを見た俺は思わずぼやく
「毎回思うがパイロットむき出しだよな、乗ってると言うより足をレッグパーツに突っ込んで背中に背負ってるだけだし。ちゃんとパイロットを装甲で被えよ、危ないだろ」
「何を言う!あの素晴らしさが分からぬのか!!」
そう言っていきなり話しかけてきたのは科学部のドクターアキバ、本名は忘れた。アキバは自重で折れてしまいそうな細長い身体を沸騰した脳ミソの浮力で浮いて保っているようなきゃしゃな身体を振り回しながら語った
「巨大ロボットアニメは魂を揺さぶるロマン! だが!パイロットがコックピットの乗っているという構造上、パイロットの熱い感情を表現するにはコックピットの中と外とを激しく行き来きして表現するしかなかった! これにはパイロットが語ってる中は肝心のロボットが見えないというジレンマがッ」
「お、おう」
俺は適当に相槌を打つしかなかった
「しか~し!! あえてパイロットをむき出しにする事でロボットと人間両者の戦う姿を同時に拝める事ができるのだ! 更に飛行ユニットを標準装備にする事で空中戦がよりスリリングに!エキサイティングな物にぃ! わかるか武藤殿ぉ!?」
「ま、まあ、アニメと違って編集したのを見るわけじゃ無いから。試合を生で見るならこっちの方が都合がいいのか・・・」
「まだ、納得が言って無いようだな。わかる!わかるぞ!! この方式だとロボットの大きさが制限されるし、コックピットその物が代えがたいロマン! コックピット内の衝撃と振動に耐えながら閉鎖空間での孤独なかっとうも捨てがた・・・・・」
困っていた所に司会が割り込んでくれた
「はいは~い、アキバ博士次行きますよ~。つづいて士道・京香の入場!」
士道さんは緑の機体にスナイパーライフルを装備したピンクと比べればシュッとした印象を受ける軽量機って感じだ。そして士道さんはこう宣言した。で、その内容に思わず動揺してしまった
「わたくしが勝ちましたら、武藤さんとやらと決闘します。その方も負かしたら一週間わたくしの椅子になってもらうつもりです。よしなに」
「俺ともやる気かよ!」
士道さん、おしとやかそうな外見と裏腹にかなりのSで戦闘狂の様だ。司会が更にとんでもない事を言い始めた
「今回は交流を含める為と言うう意味合いもある決闘ですので、在校生からの特別参加があります。2年B組の御剣・里香さん!」
里香の機体は黒と白のツートンカラーで機体の各部位にレーザーガンの様な物が付いていた、人形も抱いたままである・・・って突っ込むのはそこじゃない!
「里香!なんでお前まで出るんだよ!?」
「だって面白そうだし機体貸してくれるって。えっと私が勝ったらねアイちゃんに・・・」
司会が里香の言葉をさえぎって言った
「在校生が勝利した場合は食券5千円があたえられま~す」
「そんなぁ・・・」
司会の言葉に里香は涙を浮かべ、おスランス人形が慰める様に不気味にうごめいている・・・。”目の錯覚か?” と動揺する俺に司会が話しかけてきた
「景品にされてる武藤さ~ん。貴方は特別に何時でも乱入OKなので自分の尊厳は自分で守ってくださーい」
「ああ…、だからパイロットスーツを着せられたのか俺…」
俺の後ろにもロボットが現れた、銀に輝く機体で手に刀を持った明らかに格闘タイプだった
”遠距離武器を装備した連中にコレでどう戦えと?悪意しか感じないんだが”
そう考えていると高らかに声を上げ決闘上に躍り出る男が居た。
「俺も忘れてもらっちゃ困るぜ! 戦いがあるって言うならよ、燃えないのはおかしいぜ!男の子ならな!」
ここだけ見ると運動系の美少年の工藤先輩だが、なんだがある秘密がある。変身するのだ
「マジカルハート!メイクアップ!」
工藤先輩が大きなハートのついた淡い桃色の杖を掲げると、杖は音を出しながら回転し先輩の服が消し飛んで光に包まれる
「キュリキュリン♪」
先輩を包む光が帯となって先輩を包む、包まれた箇所は少し小柄になり髪は伸びて・・・光が晴れて可愛い少女に姿を変えた
「魔法少女!かずまちゃん降臨☆」
「恥ずかしくないんですか先輩・・・」
俺の質問に先輩は笑顔で答えてこう言った。口調そのままなのに萌え声なのが何かむかつく
「慣れると楽しいぜ。お前も僕と契約して魔法少女になろうぜ☆ 姉妹の契りを結ぼう!」
「遠慮します!」
そして司会が割り込んで先輩に言った
「勝利報酬は食券5千円分です契約の押し売りはやめてください。あと魔法禁止ですからロボット乗ってくださーい」
「ちぇ、わかったよっと!」
先輩は自身の魔法少女衣装に合わせたような桃色の機体に飛び乗り、先輩の機体は魔法陣を浮かび上がらせ起動した
こういった状況はこの学校では珍しくないし、ロボットを専行してるわけでもなく活動内容は多種多様だ
日本各地で起きた大異変により各地で異常が発生
異世界に飛ばされた帰って来た勇者だとか
魔法少女だとか吸血鬼とか狼男とか
ゾンビアポカリプスを生き残った生存者だとか
オーバーテクノロジーの巨大ロボットとか
そう言った異変にさらされ日本の社会生活に対応できなくなった少年少女たちが集う学び舎、それが魔修羅路学園なのだ
ここはまさに、魔がひしめく修羅の
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