第2話 明日に向かって穿て!

 私は明海・花梨あけみ・かりん! 花も恥じらう高校2年生♡


「明日から新しい学校かぁ」


 引っ越しの準備を終えて、明日から新しく通う事となった魔修羅路学園ましゅまろがくえんに思いをはせて、私は床に就く


「フフフ楽しみね。新しい友達があるといいなぁ・・・・」


           ・

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           ・


 お気に入りのクマのぬいぐるみを抱きしめ…、そして翌日


「寝過ごしたぁ――――!!!!???」


 私は疲れからか携帯のアラームに気付かず少し寝過ごしてしまった


「遅刻!遅刻ぅ!」


 コンビニで買い起きしておいた菓子パンの袋を噛み千切り、中身を咥えて学園まで走った


「うりゃああああああ!・・・ああ!?」


 曲がり角から同じ学校の制服を着て布に包まれた謎の物体を抱えて走る男性がブツブツ言いながら飛び出してきた


「まったく・・・珍しく弁当作ったって言ったから期待したのに。まさかフランパンで巨大焼きそばパンを作りやがるとは・・・・。また炭水化物の密度上げやがって」


「あぶなーい!」


「え? うわ!?」


 私はその男子生徒とぶつかってしまった


「お、おい大丈夫か!?」


 先程の男子生徒の声がする。私を心配してくれてるのね


「わん!」


 目覚めた私はぶつかったせいか変な声を出してしまっていた。まったく、はたから見ていて恥ずかしいわ・・・・見ていて?


「ワン!?」


 ”えっ?わたし犬になってる!? もしかして身体が入れ替わっちゃったのぉお!?”


 私はすぐに自分の身体に駆け寄って吠えた


「ワンワンワンワン!」


「こらポチィ!この人、怪我人なんだから大人しくしてなさい!」


 男子生徒が私に向かって叱って来た。もしかしてこの人のペットなの私!?


「キャンキャンキャン!」


 ”気づいて!それ中身私じゃないのー!” と叫んでも口から出るのは犬の鳴き声、もう私どうすればいいの。と混乱している私に男子生徒が険しい顔で怒鳴った


「うるさいな!お座り」


「わん♡」


 私の人間の身体が反応してお座りした


 ”やっぱアノ中身犬だわ”


「え・・・」


 男子生徒がお座りした私の身体を冷めた目で見つめていた


 ”止めてそんな目で見ないで!”


「わう?」


 そして不思議そうに上目使いで首をかしげる私の身体。そして混乱する男子生徒は口を開いて


「えっと・・・その…。お手?」


「わん♡」


 男子生徒の言葉に嬉しそうに即座に反応する私の身体。そしてお手をされて引きつった笑いをうかべる男子生徒


 ”やめて! 犬らしい反応してるからって無理に合わせる必要ないから!! ひかないで!”


 そして男子生徒は何かが吹っ切れたのか続けて芸の名前を言った


「お回り」


「あん!」


「ちん〇ん」


「あう♡」


 ちん〇んと言われてガニ股で立ち上がる私の身体


 ”鬼か!ふつうソレはやらせないでしょ!”


「く~ん♡」


「えっと・・・・よしよし?」


 ぎこちない手つきで男子生徒が私の身体の頭を撫でる。私の身体は撫でられて気持ちよさそうな声を上げていた。そして私は・・・・


 ”何この感じ…、怒りの塗り潰すこの高揚感ッッ、体が熱い! 犬になってから妙に興奮しちゃってたけど、それはアクシデントからの戸惑いからじゃなくて・・・ッッ!?”


「ワゥン♡」


 ”発情期!? この犬の身体は発情期なの!? しかもこの滾る熱いモノはオス犬!?!?”


「ど、どうしよう・・・」


「わんわん♡」


 男子生徒は戸惑いながらも、光の無い死んだ目で私の身体を撫でつづけながら放心状態だ。そして気持ちよさそうに声を上げる私の身体・・・


 ”無防備に甘い声を出して、たまらないじゃない。これはもう・・・”


「ワウッ!」


 ”押さえらてないこの欲望、私身体だで発散しちゃうしか。私の身体なんだから好きにしていいよね! 初めては痛いって言うし、身体が入れ替わってる今なら痛みを感じずにさっさと済ませられて一石二鳥! ゴメンね、私の中のワンちゃん♡”


「ワウーン!」


 欲望のまま私の身体に向かって走った!しかし、ある考えが私の頭の中を駆け巡って思いとどませた


 ”でもこれで良いの私? オス犬の本能に身を任せてしまって・・・。でも欲望に逆らえず犬畜生に落ちようとも、せめて女としての誇りを守ってみせるわ!


「ワウッ」


 ”そう・・・狙うは男ッ! ソイヤア!”


 私は目標を変え、放心状態の男子生徒に突っ込んだ!


「ブスリ」


「おふぅ!?」

 

 やったぜ・・・・





「ちょっと大丈夫か!?」


 男子生徒の声で私は目を覚ました。押してすぐに違和感に気付く


「は!? あれ?身体が元に戻ってる? 犬は???」


「犬? そんなの居ないぞ」


 私が入れ替わった犬の姿はどこにもない、アレは夢?


 ”そうよね、遅刻しそうな時間帯に犬散歩させてる男子生徒なんているわけないものね・・・”


「そうだ!遅刻しちゃう!」


「ッちょっとその前に放してくれてるかな」


 急いで立ち上がろうとする私に言った男子生徒の言葉で初めて気づいて、かれに触れていた手を放す


「ご、ごめんなさい! 私急いでるから!!」


 私は恥ずかしくなって全力で走って逃げてしまった


 ”あれ…なんだろうこの気持ち。彼の顔を思い出す度に胸が高鳴って・・・。彼とぶつかってあの野生本能むき出しの夢を見てしまったものもしかして・・・”


「ひとめ惚れ、あれが私の初恋なのぉ~!?!?」


 ”そんな! そんな相手に私ッ!! 夢の中で欲望をぶつけた挙句、寝ぼけて中指を彼のケツ穴に突き立てたなんて!! どうしよ~う!!!”

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