3. キミ
それは突然。そしてきっと、必然。
でも、ボクはコエガデナイから。きっとキミとは話せない。
朝のホームルームの時間。
ボクのコエガデナイ日は、西河君はボクにひどいことをしないでくれる。
その分デルようになるともっとひどいことをする。
きっと、明日はいつもよりひどいんだ。
明日来なければ明後日がもっとひどくなるから休めないし。
どうしてボクなのだろう。
先生が来るまでボクはずっと考えた。
でも答えは出なかった。
ガラガラ......
あ、先生だ。
先生は、ボクがいじめられているのを知っているけど、西河君が怖くて見て見ぬふりをするんだ。
西河君のお父さんがこの学校にたくさんお金をあげてるんだって。
「よし、今日も欠席者はいないな。今日は新しい仲間が増えるから、みんな仲良くするように。」
「「はぁーい」」
みんなの間延びした返事の中、先生がキミを呼んだんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます