3. キミ



それは突然。そしてきっと、必然。

でも、ボクはコエガデナイから。きっとキミとは話せない。


朝のホームルームの時間。

ボクのコエガデナイ日は、西河君はボクにひどいことをしないでくれる。

その分デルようになるともっとひどいことをする。


きっと、明日はいつもよりひどいんだ。

明日来なければ明後日がもっとひどくなるから休めないし。

どうしてボクなのだろう。


先生が来るまでボクはずっと考えた。

でも答えは出なかった。


ガラガラ......


あ、先生だ。

先生は、ボクがいじめられているのを知っているけど、西河君が怖くて見て見ぬふりをするんだ。

西河君のお父さんがこの学校にたくさんお金をあげてるんだって。



「よし、今日も欠席者はいないな。今日は新しい仲間が増えるから、みんな仲良くするように。」


「「はぁーい」」



みんなの間延びした返事の中、先生がキミを呼んだんだ。

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