2. ガッコウ
「(お母さん、おはよう。)」
あれ、まだコエガデナイヤ。
まあ、きっと大丈夫だよね。
お母さん、今日は始業式です。
ボクはとても憂鬱です。
ガッコウには特別かっこよくて、特別意地悪な
だけど、強く生きるってお母さんと約束したので、いってきます。
おばさんたちに見つからないように、静かにあるきます。
おばさんのお家に来てから、ボクのご飯はみんなのあまりものになりました。
おばさん曰く、「邪魔な小僧に作るごはんなんかあるもんか」だそうです。
ボクはどうやら邪魔者になったみたいです。
お母さんが眠って二週間です。とってもとってもさみしいですが、ボクは元気です。
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ガラガラ......
「おい、来たぞ。」
「おはよぉ~、リオちゃん。まってたよ。」
「(おはようございます。)」
ボクはコエがデナイので、しっかりお辞儀をした。
今話しかけてきたのは
いつも西河君のそばにいる人。西河君がいないときはこの人にいじめられてしまう。
見渡す限りでは、西河君はまだ来ていないみたい。すこしほっとする。
「リーオーちゃーん?挨拶がお辞儀だけってどうなの?それっていいの?」
ボクは思いっきり首を横に振るが、デナイものはデナイのだ。
「ああ、デナイの?」
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