キミ、ボク。

@NkMm_xxx

1. コエ、デナイ


ボクにお父さんはいません。

ボクのお母さんもいません。


お父さんはボクの顔をみたくないといったそうです。

お母さんはボクの前で深い深い眠りにつきました。


お母さんが眠って、ボクはおじさんとおばさんのお家にいきました。

今日からここで寝なさいと言われました。

そこは屋根裏部屋でした。


ボクはここを知っています。暗くて、狭くて、寒い場所。

ボクをいじめるクラスメイトが、いつも悪いことをすると閉じ込められるところだと話しています。


お母さん、ボクは悪いことをしたのでしょうか。

お母さん、ボクは強く生きれるのでしょうか。







『リオ、強く生きるのよ。』


「(はい、お母さん。)」











あれ。おかしいな。また、コエガデナイヨ。









きっと、明日にはでるよね。

お母さん、おやすみなさい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る