マイペースちぇいさー4th

博士「かばん、こいつらがお前のことを探していたのです」


アライさん「かばんさん...なのか?」


かばん「はい、かばんですよ?」


フェネック「おー!あなたがかばんさんかー。よかったねーアライさん。かばんさんに会えて。」


アライさん「かばんさん、それ....」


かばん「え?これは帽子って言ってですねー、生まれた時から被ってたんですよ」


アライさん「生まれたときから?じゃあ、アライさんが見た帽子ドロボーは?」


かばん「え?帽子ドロボー?なんですか?それ」


サーバル「かばんちゃーん、どうしたの?」


かばん「あ、サーバルちゃん」


フェネック「あ、ねーサーバルさん、帽子ドロボーってみたことあるー?」


サーバル「ぼーしどろぼー?うーん....わっかんないやー!」


フェネック「そっかー。ねぇアライさん。アライさんが見た帽子って、かばんさんが被ってるやつと一緒なの?」


アライさん「うぇ...?そうなのだ...」


フェネック「あの帽子はアライさんがもってたのー?」


アライさん「う...えっと...アライさんは、帽子が落ちてるの見つけて、それで、お宝なのだって取ろうとしたら、変なやつが取ってっちゃったのだ...」


フェネック「うーん....それってー...かばんさんが生まれたところだったんじゃないかなー」


アライさん「そうなのだ?」


かばん「え、わかんない....かな?」


サーバル「そーだよー。かばんちゃんが生まれたときにねー、アライさんが帽子取ろうとしてたの見てたよー?」


かばん「サーバルちゃんみてたの?」


アライさん「なんで早くいわないのだ!」


サーバル「えー?だって、何の話をしてるかわかんなかったんだもん!」


フェネック「まぁまぁ...でもこれで全部アライさんの勘違いだったってことが分かったねー」


アライさん「うぅ....ごめんなさいなのだ....」


フェネック「よしよーし、アライさんは悪くないよー」


サーバル「それにしても、びっくりしたねー!」


かばん「そうだね。」


サーバル「さ!ヒトを探しにいこ?」


かばん「まって!」


サーバル「どうしたの?」


かばん「約束は守らなきゃ!」


サーバル「あ!そうだったね!」


かばん「それじゃあボク達はさばくちほーに戻りますね」


サーバル「みんなまたねー!」


博士「また来るのです!」


助手「我々は長として、いつまでもここで待っているのです」


フェネック「じゃあねー」


アライさん「待つのだ!」


かばん「!?」


アライさん「アライさんも...アライさんも付いて行くのだ!」


フェネック「おー!アライさんに付き合うよー」


かばん「ボクはいいですけど...サーバルちゃん大丈夫?」


サーバル「へーきへーき!みんなでいるほうが二人よりずっと楽しいよ?」


かばん「そうだね!」


かばん「それじゃあ改めて、行ってきます!」


サーバル「またねー!」


アライさん「行ってくるのだ!」


フェネック「じゃあねー」


博士「早く行くのです!」





助手「ようやく静かになりましたね、博士」


博士「そうですね、助手。これで静かに本を読めるのです」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る