心の赴くままに

川瀬ここ

第1話

「なあ、そんな姿で寒くないのか?」

 風で分からなかったが、優しい光で白く光る髪が横に揺れた気がした。

揺れる紫煙と秋を感じる寒い夜に、眩しすぎる月の光だけが僕らを照らし出した世界。

 それは夢か現か。きっと本人にもわからないだろう。

「もし、また出逢えたなら、その時こそ…。」

 消え入りそうな声を遮るかのように、場面は暗転する。

その間際、視界に映る顔は困ったような笑顔だった。


第1話 起


「後一回BIG引いたら止めるか。」

  耳障りな程の騒音が鳴り響く店内。死んだような目をした奴等がここには溢れかえっている。そんな場所に安心感を持つのも、最早手遅れなのだろうか。

「いいや、いつやめても確率は変わらないし、もうやめとこう。」

 彼は銀色の硬貨に似た何かを流し、目的の物を手に入れ車に乗り込んだ。

彼の年齢には不相応な年期の入った銀色のセダンだ。

 帰り道にウィスキーを買い、浴びるように飲み床についた。

 それを人は現実逃避と言うのだろうが、本人はわかっていた。こんなことをしていてもどうにもならないことぐらいは。


「太郎!どうした!任務中だぞ!呆けた面してんじゃねぇぞ!」

 月明かりも届かない真っ暗な路地裏、金髪の童顔なそいつは声を殺しながら小突いてきた。

「わりぃわりぃうっちゃん、ちょっと今後の身の振り方とやらで悟りを拓きそうになってたわ。」

「うっちゃんはやめろよ。コードネームらしく“卯月”で頼むわ。マジで…」

「はいはい、“卯月誠”さん。…で、残り武装を報告。俺は先程の衝突で火薬は全損だ。」

「…いや、お願いだから本名を絡めないでくれ。俺も悪かったよ“名無し”。確かに今の衝突はヤバかったな。お前の段幕のおかげで俺は火薬の消費を抑えることができた。マガジン2本分はあるぜ。まぁ、お前にとって銃はおもちゃみたいなものだろうけど。」

 そう言って卯月は笑った。

「まぁな、一応CQCに長けているのは自負してはいるが、俺はどうも刃物は好きではない。」

 名無しと呼ばれ俺は、右足に仕込んでいたナイフを逆手に抜き刃先に映る光を捉えた。

「…来たぞ。ここで迎撃する。」

 ざっざっと足音が響いてきた。卯月は物陰から路地裏の先に照準を構えた。

「いいか?銃撃のタイミングは俺が1人仕留めてからだ。相手さん達からは先の衝突で敵は俺1人だと思っているはずだ。だから先ずは俺1人で迎撃し予想を確信に変える隙を突いてくれ。」

「りょーかい。“七瀬太郎”さん。相変わらず無茶なオーダーだな。」

月明かりも届かない暗闇のなかでもお互いがにやついていることははっきりと伝わった。

「もう逃げ場は無いぞ!このネズミが!俺らのボスを狙いやがって、何処からの差し金だ!」

 何から隠れているつもりかわからない迷彩柄の軍服を着た集団が自動小銃を構えて突撃してきた。そして4つ程の光が俺を捉えた。

「さぁな、尻尾巻いてご主人様のところに帰って靴でも舐めれば何か教えてくれるかもな。」

 正面から啖呵をきった時、物陰からプッと笑いを堪える空気を感じた。

その瞬間、細かい閃光が激しく煌めいた。

ズガガガガガガ!!

 俺の背中にある壁が蜂の巣になった。

「ふざけやがって。我々“黄昏”を単身で敵に回したことを後悔するんだな!」

 おそらくこの集団のボスであろう。やたらがたいのいい男がそういうやいなや、光を背にじりじりと距離を詰めてきた。

「挑発したつもりだったが、なるほど。慎重差を欠けない辺りなかなかだな。(数は足音と照明からバックアップ4と非戦闘員1とこいつの6か)」

 卯月も分かっていると思うが、俺は物陰にサインを送った。

 その瞬間、俺は地面すれすれに身を屈め走り出した。少し遅れて銃撃が走る。だが先に行動を起こした俺にアドバンテージがある今、銃撃は俺を捕らえることはできない。

「ちっ、ちょこまかと。その様子だと弾丸は使いきっているようだなぁ!」

 大男は段幕の撒きつつ光の向こう側へ後退していく。

 そして4つの光はほぼ同時に消え、路地裏は先程までの暗闇に包まれた。暖かい液体が大男の頬をかすめた。

「くそ、やりやがったな!やはり即席の構成とはいえこの人数がやられるとは、なに者ッ…」

パァン!!

 大男は眉間に穴を空けて倒れた。

「おいおい、名無し、話が違うじゃねぇか!初撃で四人もやるなんて聞いてないぞ。」

 物陰から両手を拡げて卯月が出てきた。

「悪いな、大男じたいは大した問題ではなかったんだが、どうもあいつらは危険な感じがしたんだ。あれは同時に始末しないとヤバかった。」

 俺は横たわる4つの死体を確認しようとしたその時。

「…ッ!名無し!離れろ!」

 卯月の叫び声と同時に4つの死体勢いよく燃え上がった。

「うお!なんだこれ!」

 火を消そうとコートを脱いだが、死体は既に跡形もなく消え去っていた。

「…なるほど、これは依頼主に直接聞いてみるしかなさそうだな。」

 俺は気を取り直しコートを羽織った。

「そうだな、まぁ俺たちみたいな組織に依頼してくる辺り何となく察しはつくよな。…ところでさ。」

 卯月は気まずそうに頭をかきながら口を開いた。

「ところでさ、1人残ってただろ。あいつはどうするんだ?」

人の気配のなくなった路地裏の先に向かって顎をふった。

「気付いてたのか。打ち漏らしていた辺り、あながち察しているんだろ?お前と同じだよ。」

 俺は胸ポケットからタバコを取り出し火をつけた。

 それを見て卯月もタバコを取り出す。

「ああ、そうかい。俺らも歳くっちまったな。」

「…卯月、お前の童顔がそんな事言うのは違和感しかないな。」

「おいおい、一応言っておくが俺の方が年上なんだぞ。」

 取り敢えず俺たちは談笑しながら次の目的地へ足を向けた。


「おお!依頼を完遂してくれたか、“東”の。報告は届いているよ。」

 葉巻を咥えながら豪快な拍手と笑顔で出迎えられた。

 “東”、正確には“東の楽園”とは俺や卯月が所属している暗殺を主とした仕事を請け負う特殊な組織だ。

「報告?そんなもの飛ばした覚えはないのだが?」

 俺は懐疑的な視線を豪快オールバックに向けた。こいつが今回の依頼主である“黄昏”の親玉のレオンハルトだ。

「ん?なんだ、聞いてなかったのか?ターゲットの中にうちの者を忍ばせていたのだがな。」

「名無し、もしかしてあいつか。」

 卯月は納得したように頷いた。

「なんてことしてんだよあんた!女子供にまでそんな危ない仕事させるなんてどうかしてる!」

 俺はつい怒鳴っていた。

「いや、なに。あれは私の娘なんだ。どうしてもと言うから私も身を削る思いで送り出したのだ。誰に似たのか、腕っぷしと度胸は私も評価している。」

 レオンハルトは複雑な表情で書類に目をおとした。

「まぁ、私の身内の話はいいだろ。私から見ればお前達のような年端もいかない者にこのような仕事をさせる“東”もどうかしてると思うよ。…ところで、依頼について詳細な報告を」

 このレオンハルトという男は先程までの陽気さが嘘かのように、冷徹な表情と言葉で経過について催促してきた。

 さすがはギャングのような組織の頭である。人の心理をこうも容易く煽ってくる。

「あぁ、確かに今回のターゲットはよくない組織と組んでいたみたいだな。この黄昏に所属していない兵隊を連れていた。」

 俺は一連の流れに納得はできなかったが、まずは義務を果たすことにした。

「今回、“独断専行の過剰な部下の始末”という依頼だったが。それだけなら身内でなんとでもできたはず。それを俺たちのような組織に依頼してきた疑問点も納得した。」

「うむ、察しがついているのなら話は早い。おそらく、我が組織を内側から解体しようとしている厄介な組織がいる。それもネクロマンサーの類いだ。相手の特性上、後手にまわることが多くはなるだろうが今後、敵対組織とみなし、解体及び殲滅を依頼する。」

 俺は思わずにやついてしまった。

「了解した。我々東の楽園西地区の活動拠点である黄昏にあだなすこと、即ち我々の敵であること他ならない。殲滅依頼確かに受けた。」


「うわ、軍隊の倉庫みたいな部屋だな。表の酒場は閉店して荒らされちまってるのにこの部屋だけ新築みたいじゃないか。」

 レオンハルトから隠れ家として紹介された商店街の地下酒場の一室に入るやいなや卯月は首を振りながら呟いた。

 俺はアーマーや銃は気に求めずにナイフの手入れ用具を確認した。

「いや、俺たちの趣向にもちゃんと寄せてあるみたいだ。」

 3つの砥石とグリス、ついでに4丁のハンドガンを鞄に詰めた。

「名無し、お前は刃物嫌いな割には手入れに抜かりはないんだな。」

 卯月は投てき物を鞄に詰めるだけ積めた。

「!!すごいぞ、ダムダム弾まである。いつの時代の軍隊だよ。」

 俺にはよくわからないが卯月は興奮しながら色々な弾丸を吟味しては鞄に放り込む。

「卯月、知ってるだろうけど俺は銃とかには疎いんだ。装備の確認は任せるよ。俺は先に寝室でナイフの手入れでもしている。」

「おう、任せてくれ。」

 更に奥の右側の扉をくぐり、備え付けの作業机と向かい合う。扉の向こうでは感嘆の叫び声やため息やら聞こえているが自分の作業に集中する事にした。

 右ふくらはぎに仕込んでいたナイフを抜き、刃渡り15cm程の刀身を角度を変えながら確認していく。このナイフは俺の一族に伝わるお守りみたいなもので、どうやら特殊な素材が使われているらしい。オリハルコンとか玉鋼とかそういった大層な物ではないが、何かしらの宝石が織り込まれているらしい。光に反射させると青とも赤色とも見える独特な色を放つ。手慣れた手つきでそいつを研ぎ、元の鞘に戻した。

 次に砥石のついでに取ってきた4丁のハンドガンを机に並べた。正直俺は拳銃の取り扱いには疎い。困った時に鈍器になるような強度が欲しいところである。幸いここにはカスタム用のパーツや小道具が揃っている。普段なら卯月に丸投げてしいるところだが、自分で仕上げ後腰のホルダーに納め、軽く具合を確かめさっさと寝ることにした。


 翌朝、目を覚ますとやたら激しい鼻歌と共にベーコンの焼けるいい匂いが漂ってきた。

「おはようございます。いつの間に表のキッチン片付けたんだ。言ってくれれば手伝ったのに。」

 武器庫から出ると、昨日までは荒らされ放題だった酒場はキッチンとテーブル一つだけゴミが退けられ、磨きあげられていた。もちろん戸棚や他のテーブルはガラス片やカビだらけだが、埃は払ってあった。

「おう、おはよう。なに、俺ら二人だけ飲み食い出来るスペース作れればそれでよかったし、たいしたことねぇよ。」

 卯月は先程まで焼いていたベーコンに卵を落とし慣れた手つきでフライ返ししながら笑った。

「そうか、まぁ、卯月のお人好しは今に始まったことではないけどな。…ところで、いつものその鼻歌何?スゲー裏メロとかリードソロ絡めてくるし。」

 俺は椅子に座りながら聞く。

「え、知らない?なんかいろんな人が階段から降りるときに流れているやつ。何だったけなぁ、#なんとかかんとか?だっけ…」

「知らないな。」

 卯月は笑いながら焼き上げた卵とベーコンに塩コショウを振り、皿に乗ったパンに移しそれをマグカップのコーヒーと一緒にテーブルに置いた。

「新しい依頼の件、本部に連絡したよ。レオンハルトがあらかじめ手を回していたらしい。報告と手続きはスムーズに進んだよ。あの堅物が怖いくらいに。」

 卯月はそう言いながら更に自分の分をテーブルに運び席についた。

「…キリマンジャロか。相変わらずだな、たまにはグァテマラもいいぞ。」

 俺達は談笑しながら朝食を済ませていると。

♪~♪~

「すまない、電話だ。…黄昏からだ。」

 卯月は携帯を取り出し画面を確認して俺に目線を送った。

「…はい、おはようございます。…そうですね、こんなに充実した武装を用意していただけるとは思ってもいなかったので。…はははっ、はい、ありがとうございます。」

 なにやら楽しそうである。基本的に外部内部問わず連絡役は卯月に任せているのだが、別に俺がコミュ障とかそういうのではない、決して、断じて。

「…はい、了解しました。…って、え。そんな話聞いてないです!…切れた。」

 卯月は携帯を苦い顔で見つめている。

「どうした?さっきまではいい感じだったが。…嵌められたか?」

 俺は卯月の返答を待ちながら右足のナイフに意識を集中させた。

 暫くして卯月は重い口を開いた。

「…いや、今回の依頼についての条件。あいつが俺たちのチームに参加するらしい。」

「あいつとは?」

「あのレオンハルトの娘さんだよ。正確には養女らしいが…。」

ガタッ!!

「ふざけてるのか!こんな危険なふざけた仕事、またあの子にさせるのか!」

 俺は思わず椅子を蹴り倒し立ち上がっていた。その衝撃でコーヒーをテーブルにぶちまいてしまった。

「まぁ、落ち着けよ。どうやら俺たちにも悪い話ではないらしい。詳しい話は本人がしてくれるらしく、既にこちらに向かっていると。」

 卯月は俺をなだめるように、コーヒーのおかわりを注いでくれた。丁度そのとき店の扉が開いた。

「ごめんくださーい。」

 突然の訪問者にも関わらず、卯月は姿勢を変えずコーヒーを持つ反対の手には既に銃を抜いており、訪問者に向けていた。一方俺は卯月より数コンマ遅れていたかもしれないがナイフを構えていた。既に察知していたが悪意がないと判断し黙っていたのか、ただ反射神経がいいだけなのか、俺は時折見せる卯月の音もない殺気に恐怖すら感じることもある。

 しかし、訪問者はいきなりの殺気に怖じけることなく、店内に入り扉を閉めた。

「おはようございます。連絡があったと思うのですが、今回の任務で同行させてもらう事になりました。“トワ”と申します。以後、お見知りおきを。」

 上品にお辞儀をする姿は、長い銀髪と淡いピンクのワンピースを纏いむしろ非常識のような感覚がこの場を支配した。


 先程、テーブルにコーヒーをぶちまけてしまったせいか、やたらコーヒーの匂いが立ち上るテーブルをかこう3人。一先ず軽く自己紹介はしたが、いつの間に用意したのか3人目の朝食も用意されており、黙々と平らげていた。卯月、マジで何者だよ?

「…で、どういうつもりだ?先日の戦闘を見ただろ。お前のような女子供がどうこうできる次元じゃないぞ。」

 俺は怒りを堪えながらも切り出した。

「…?そうは言いましても、そちらの卯月さんは私とそう歳は変わらないと思うのですが?」

「いや、こう見えて卯月は年増だぞ。」

ブッ!!

 突然やり玉にあげられ卯月は壮大にコーヒーをむせた。

「おいおい!その言い方は無いだろ!俺はこう見えて19だ!悪いか!」

「え?やっぱりそうじゃないですか、私も19歳ですよ?」

 その瞬間、この空間が凍りついたような感覚に陥ったのは俺だけではないはずだ。

「…ちょっと待って下さい。ちょっと相棒と相談しますので。」

「はい、どうぞお構い無く。」

 俺はたまらず卯月の首を掴みキッチンまで引きずった。

(おいおい!何者だよあいつ!お前の年齢当てつつもお前より童顔ってなんだよ!化け物かよ!!)

(知らねぇよ。だいたい人を見かけで判断しちゃいけないとあれほど…)

(いやいやいや、今その話は置いといてだな。なに?あんな前ふりしておいて“実は私が1番年下でした。てへぺろ☆”みたいな展開なるの?レオンハルト絶対知ってたよね?ね?)

(いいから少し落ち着けって。な?)

 俺は卯月の両肩を掴んでブンブン振り回していた。

「…だから!落ち着けって!!」


ガッ!!


 卯月はいつの間にやら俺の後ろ腰のホルダーから銃の抜き取るとそのグリップエンドで俺のでこを全力で殴った。

「いってぇ!」

 暫くの沈黙。俺は卯月に引きずられるように席に戻された。

「すみませんね。うちのバカがちょっと取り乱したみたいで。」

「あぁ、笑ってる。あのオールバックが歯を輝かせながらウインクしてる。」

「あの、大丈夫ですか?えっと、名無しさん。なんかおでこがサボテンみたいになってますが…。」

 トワは俺のでこを心配そうに見つめている。いや、俺には“頭”を心配してるようにも見えた。俺泣くよ?泣いちゃうよ?

「もうこいつの事はほっといて話を進めよう。先程連絡にあったあなたを加えることで敵対組織について優位にたてるということだが。」

 卯月は慎重に切り出した。

「はい、私はご存じの通り、父上とは血の繋がりがありません。というのもどうやら私はとある一族の末裔らしく、それが降霊術の類いなのだそうです。先日の件もアイルが纏っていたただならぬ悪意を感じとり発覚することができました。」

 どうやらアイルとは、あの大男の名前らしい。死んだやつの事など興味はないが。

「なるほど、確かに相手は悪霊使い。我々の探知できない分野においてサポートがあるのは心強いですね。」

 卯月は頷きながら眉間に指を当てていた。

「ところで名無しさんは、退魔師の家系なのでは?ここに訪れた時に構えていたナイフからただならぬ気配を感じたのですが?」

…っ!!

「いやいや、とんでもない。昔も今もただの裏家業一族ですよ。」

 俺は呆けていた意識を一気に覚醒させ平然を装う。

「そうですか。先日の戦闘を拝見していましたが、死霊に対してなんなく撃退していたので…。」

 暫くの沈黙。

「まぁまぁ、こういった組織では下手な詮索はマナー違反だぜ。…さて、飯を食ったやつら今からお片付けの時間だ。」

 卯月はパンパンと手を叩き、俺たちに促した。俺とトワは顔を見合わせて卯月を見る。

「お前もだろ!」「あなたもですね」

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