第61話 作者は未成年です

大宮唯の勤務先である事務所内


彼女は顔を手で覆い、先日の肝試しで自分でやってしまったことを後悔していた。


(わ、私なんてことしちゃったんだろ)


唯はあの日の行動を思い出す、、、、。


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「大宮さん。飲みに行かない?」


そんな風に事務所の同僚である赤毛に誘われ、飲みに行くことになった。そして、一通り仕事を終わらすと、彼のオススメの居酒屋に向かっていた。


「へぇー。大宮さん、お酒飲んだことないんだー。大丈夫?」


「大丈夫です。そろそろお酒にもなれとかないとかなーと思いまして」


そんな安直な考えをしてしまったが、彼女の両親はお酒に強いので自分も大丈夫と勘違いしたのだろう。彼女の兄はお酒に弱いのに、、、。だから、1時間後、


「あははははは。赤毛さぁーん、だいじょぉおおぶでーすかぁー?」


暴走した。最初はゆっくり飲んでいたのだが、途中から飲み比べみたいになり、競ってしまつたのだ。


「うぅぅううー。もう、無理、、、、」


赤毛はそのまま眠りについてしまった。


「あーあぁ、もぉーつまんなーい。まぁ、約束通りお会計頼みますよぉ〜」


と言いながら、唯は居酒屋を出た。しばらくフラフラしていたら、唯の視線に陸斗が通り過ぎる。

「あ!!陸斗さぁーんだー。ついてこーっと」


それでそのあとはあの惨劇が起きた。


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(あーあ。なんで、私ってこんなに酒癖悪いんだろう)


と、そんな風に考えていると隣に赤毛がやってきて、


「大宮さん、今日も飲みに行こう!!」


満面の笑みで言った。そんな顔で言われると、悲しみのどん底にいた唯であっても、


「はい!!行きます!!」


「うん!!今日こそ酒癖直そうね」


「もちろんです。じゃあ、私はスカウト行ってきます!!」


と、言い残すと駆け足で事務所を出て行った。その背中を赤毛は暖かい目で見送った。





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