第59話 残暑
「う〜ん、、、昨日の肝試し散々だったなー、、、」
昨夜の肝試し残念話をぶり返す祐子。今となっては笑い話なのかもしれない。
「まぁ、あの人のせいでねー。本当に困っちゃうよ」
残念な顔をして『はぁあーあ』と深くため息をつく。本当に残念そうだ。
「あれ?三月ちゃんってそんなスリリンガーだったっけ?」
祐子のパッと出た疑問。三月のことを硬派だと思っていた結果だろう。
「う、うん。、、、、そーだよ、、、」
三月が言い終えると同時に顔を赤らめる。
「え?どうしたの?顔が赤いよ」
またまた祐子のパッと出の疑問。まだまだ祐子は純粋なのだ。しかし、さっきとは心配の仕方が違い、本当に心配していた。
「、、、、。あ、そうだ。全然関係無い話になるけどね。今度、転校生が来るらしいよ。楽しみだね」
何かを察した祐子は話を変えた。特に意味は無いのだろうが。それを聞いた三月は徐々にいつもと同じような顔色になり、いつものように返す。
「ふーん、そーなんだー。どんな子が来るんだろうね」
今日も会科市内は暑かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます