第42話 学級委員長のホーム

机の上に突っ伏しているトム。結果は返って来てはないが、散々な結果ということは目に見えている。普通にテスト勉強をしていたとしても結果はあまり良くないのに、今回は勉強を全くしていなかったから。


「まぁまぁ。まだ1日目なんだからさ。そう落ち込むなって」


将悟はトムを慰める。確かに、まだ1日目だ。会科高校の期末テストは全部で9教科ある。それを四日間に振り分け、一日のテストは2つか3つなのだ。そう考えていると、突如その後ろから声をかけられる。


「ふっふっふ。勉強に困っているようだね」


「だ、誰だ!?」


トムは声の主のいる後ろを向く。そこには、


「俺だ!!」


と意味のわからない解答をした正体は学級委員の川口だった。


「なんだ川口か。ビビらせんなよー」


再び机に突っ伏すトム。思ったより反応が薄かったので、数秒固まってしまう川口。そして、


「もしさ、そんなに勉強に困っているなら俺の家でやろうぜ。そして、勉強教えてあげるよ」


それを聞いたトムは耳をぴくっとさせて、


「え!?マジ!!行かせていただきます!!」


急に土下座をする。そこまでするのは当然だろう。彼の家は訳ありなのだ。とりあえず、トムは川口の家に行くことになった。

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