第29話 家庭科の実習が自習
「今日の家庭科、自習だってー!!」
1年B組学級委員の川口が職員室に聞きに言ってくれたのだろう。その声と同時に歓声が湧き上がる。
「いやーやりたかったなー」
棒読みで言うトム。本当はやりたくなかったのだろう。しかし、一人だけ悲しんでいる男がいた。
「本当は今日の昼飯免除できたのに、、、」
大和だ。金に意外とがめついのだろう。家庭科で作った料理を昼ごはんの代わりにしようとしたのだろう。
「そういえば、トム。料理得意だったよね」
突然、将悟が言い出す。
「ああー。得意だよ。ある程度だけどね」
「じゃあさ、今日俺の家でトムに料理を振る舞ってもらおう」
「まぁ、いいよ。陸斗と大和も来るよね」
「いいね。多い方が楽しいし。後で誘っとくわ」
「おーけー」
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