第10話

廊下を歩く祐子と三月。


「三月ちゃん。昨日の話の続きなんだけどさ。やっぱ、スポーツやっている人のなんとかっすってださくない?」


「んー。まだ、言ってんの?もぉーそんなのどうでもいいでしょ」


「ええー。私、納得行かなーい」


「でもさ、逆にスポーツマンじゃない人がそのなんとかっすって使ったら、さすがに変だよね」


二人は話しながら、職員室の前に差し掛かる。


「確かにね………あっ、担任の大和田と同じクラスの将悟くんがなんか話してる。なんだろ」





「ちゃんと、宿題出せよ。戸田。そして、ここにはいないが、鈴谷にも言っておいてくれ」


「オッケっす」




「あ…………」

思わず口を開いた。そして、口が塞がらない祐子と三月であった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る