第7話

その後、ショッピングに回らないお寿司と予定はあっという間に終わった。あとはノープラン。僕の得意分野と言っても過言ではない。と言いたいところだが、あいにくここ最近人と出掛ける機会はまったくといっていいほど無かったのでどういう所に行けば良いのか全くわからない。


そんなことを考えていると、

「次!行きましょう!」

彼女がいきなりそんなことを言うものだから少し驚き、


「もう行く場所は決まっているのか?」

と訊ねると彼女は、


「決まってないわ。行き当たりばったりよ。」

と無邪気に笑い、どこかへ向かって歩き出した。


僕はそんな彼女の後をゆっくりと付いていくことにした。


「この間~~だったのよ。~~」

と楽しそうに話す彼女の話聞きながら歩く。


そんな彼女の後ろ姿を眺めていると、まるで彼女の周りだけ春が訪れているのではないかと思うほどまるで寒さを感じさせない軽やかさがあった。あと3ヶ月で死ぬなんて嘘なのではないかと思うほどだ。




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